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コラム

原田知美『第2回 怪我とリスク』

2018/04/18 tag: 原田知美

harada photo

スノーボードは怪我が付きものというイメージが強いかもしれません。
コンペや撮影を行うプロや、趣味でワイワイ楽しくスノーボードを楽しんでいる方でも、きっと何かしらの怪我を負ってる人が多いと思います。

私も沢山の怪我を負い、骨折や手術を何度も行いました。
左膝の前十字靭帯は15年前に断裂し、手首には一生抜かないチタンのピンが埋め込まれ、今現在も怪我と向き合いテーピングと装具を付けて滑っています。

あのスノーシェイドにトライしたいと思い続けてる途中にも、腰の骨を折ってしまったり左膝の状態が良くなかったり、トライが遅れてしまった原因のひとつでもありました。
身体が万全でない中、トライして失敗してもっと大きな怪我を負ってしまったら、と何度も頭をよぎりました。
私はブランドもやっているので、メーカーとしての顔もあり怪我をしたら仕事が出来なくなってしまい、多くの方に迷惑をかけてしまうリスクがとても大きかったです。
怪我をしない保証はなかったですが、滑りたい!トライしたい!写真を残したい!という気持ちが先行していました。

怪我をすると大きな絶望感と悔しさが湧いてきて、その時の恐怖心がずっと心に残ってしまい、その前と同じ様な滑りが出来なくなってしまうのが当然です。
でも大きな怪我を負って、手術やリハビリをして復活しているライダーを私は沢山見てきています。
家族や生活、仕事やさまざまなリスクを背負いながら、滑っているライダーを心からリスペクトしています。
私にとってそんな思いが、今でも怪我と向き合いながら滑っている理由なのかもしれません。

きっとスノーボードをしていない生活をしていれば、こんなに沢山の怪我を負うことは無いのかもしれません。
でもそれ以上にスノーボードをして感じる楽しさや癒し、喜びがあって心が満たされたことで仕事や生活が頑張れるのだと思います。
雪山に行かなければ見ることのない景色や空気は、その場に行かなければ見ることも感じることも出来ないのです。
それは、スケートボードやサーフィンをやっている人にも同じことが言えるはずです。

怪我が原因でスノーボードを辞めてしまった人が、また滑りたい。という気持ちが少しでもあるのならまたスノーボードをしてほしい。と私は思っています。

40代にもなれば集まると、あそこが痛いここが痛い、健康診断はやってる?病気や健康の話題が本当に多くなった。
歳は取るしいずれ訪れる60代70代になった時、足腰が元気で自分の足で歩きたいので、体力と筋力があるうちに左膝の再生手術を行う予定です。

私は、スノーボードが出来る限り滑りたい。

怪我も病気もなく、健康で元気なのが最高の幸せです。
皆さんも健康第一で楽しいスノーライフをエンジョイしてください。

 

原田 知美(TOMOMI HARADA)プロフィール
1974年生まれ、新潟県上越市出身
スノーボード歴 26年
メディアを中心に活動。
1998年に、UG.(UNDER GROUND DESIGN GARAGE.)をスタートし、今年ブランドは20周年を迎える。
Facebook:https://www.facebook.com/tomomi.harada.7796
HP:http://www.the-ug.com/

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