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コラム

原田知美『第3回 DEAD POP STAR』

2018/05/23 tag: 原田知美

harada photo

1998年春。
「DEAD POP STAR」というステッカーを1万枚配布し、
UG.(UNDER GROUND DESIGN GARAGE.)がスタートしました。

センセーショナリズムやコマーシャリズム、知名度による
装飾などを抜きに本来の衝動をありのままに表現し発信する。

私はその立ち上げから全てにおいて、携わっています。

スノーボード、スキー、スケート、BMX、タトゥアーティスト、ミュージシャン、DJ、フォトグラファー、
誰がはじめたかも不明のまま、さまざまなジャンルのメンツが顔を揃え、有名な人も居れば、全く無名な人も居る。
ジャンルが個別化されていたその時代に他ジャンルの表現者が集まり顔も名前も伏せて発信を始めました。

今では当たり前にデジタルカメラがあるけど、20年前は写真はポジフィルムで撮影を行いメディアに掲載し、パソコンやインターネットもまだまだ普及していない時代、自分達の表現を冊子にして表現し無料で何千部も配布しました。

harada photo

同時にスノーボードのライダーとして活動しながら、アパレルブランド(メーカー)として会社を立ち上げ、ライダーの活動だけでも大変な中、メーカーとしても動くことは並大抵ではない事も理解した上での決断でした。

Tシャツ2種類、フェイスタオル、ステッカーのみの展開でしたが、全国にある、スノー・スケート・サーフィンを取り扱うショップさんから注文を頂き、ライダー自らの手で出荷作業を行いアイテムを届けた。
最初は15店舗ほどのショップさんしか扱ってもらえなかったけど、私達が作るアイテムを扱ってくれた嬉しさと感謝は今でも忘れず心に残っています。

洋服などのアイテムのデザイン・ブランドのディレクターはただひとり。
全ての業務をライダー自ら行うことは今現在でも変わらず継続しています。

海外ブランドが主流の当時、序々に国産ブランド(ドメスティックブランド)が増えていき、当時は強いメッセージ性も相まりハードコアなイメージが強く、ブランドが始まった頃のファンは男性が多かったはずです。

そして。
2005年にロンドンでMADBUNNYが誕生。
これまでのハードコアなイメージを踏襲しながらも、可愛くもあり引き込まれるアイコンが誕生しました。
一般社会的には、この頃からUG.を知った方も多いはずです。
それと同時に、女性のファンやブランドに興味を持ってくれた方が増えた気がします。

2018年春。
今年でブランドは20周年を迎えました。

私もライダーも、ずっとずっとファンで居てくれてる方も20歳年を取りましたが、
これからも20年前の気持ちを忘れる事なくブレる事なく、前進して行こうと思っています!

 

原田 知美(TOMOMI HARADA)プロフィール
1974年生まれ、新潟県上越市出身
スノーボード歴 26年
メディアを中心に活動。
1998年に、UG.(UNDER GROUND DESIGN GARAGE.)をスタートし、今年ブランドは20周年を迎える。
Facebook:https://www.facebook.com/tomomi.harada.7796
HP:http://www.the-ug.com/

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