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コラム

内田亮次『第2回 「サーフボードセールスと旅」第2章』

2022/11/22 tag: 内田亮次

旅の始まりを自分のサーフィン業界でのスタートとして思い返すと、20代後半はサーフインビデオを制作をしていて、
フィルミングのために良い波を求め、海外や日本全国のサーフポイントにお邪魔していました。
30代前半からウェットスーツのセールスをはじめ、当時、予算も無かったので、
宿代をセーブするためにライダーとハイエースの荷台に男2人が密着して寝る時もあったのですが、
「お酒を飲んですぐ寝れる」「サーフポイントの前にステイして、朝一すぐ波に乗れる」というような利点もありました。
サーフィン業界のセールスマンあるあるみたいな話で「サーフィンして遊んでていいね」とか「バカンスしてていいね」とかよく言われるのですが、
確かに昔はセールストリップというより、ただのサーフトリップだったような気がします。
しかし当然、遊んでいては、お金も稼ぐことはできないので、長年この業界で仕事をされている方は遊んでいるように見えてしっかりと仕事をしている方が多いようです。
現にシーズンになると旅の途中でバッタリ出会うセールスマンも多く、いつもそこで波をシェアしたり宴を共にしたりして
自分たちの仕事をお互い讃え合うような時間を過ごすこともあります。

話はだいぶ逸れましたが、ここで自分が扱っているブランド・シェイパーをもう少し紹介させてください。

まずオーストラリアのLSD SURFBAORDS(LUKE SHORT DESIGN)は2010年から日本でスタートして12年間、
自分とルークは年も1つ違いということもあり兄弟のような付き合いの中で仕事をしています。
かつてはジュリアン・ウィルソン、オジー・ライトをはじめ、現在はノア・ディーン、マットバンティングなど世界的に有名なサーファーが愛用しています。
世界最先端のサーフボードにこだわりながらも、日本にマッチしたボードも考案してくれます。

STCY SURFBOARDS(LEE STACEY)は17歳からシェイプをスタートし、DHD,JS,LOSTなどのシャドーシェイパーの経歴を持っています。
タトゥーだらけで、一見やばい人に見えるけど、とてもスマートで繊細なオージーです。
彼のデザインするサーフボードデータはとてもスタイリッシュかつパフォーマンス性に優れていて、万人に評判の良いサーフボードです。

ORANM TOOLSという自社ブランドの契約シェイパーにはレジェンドシェイパーが勢揃いしています。

STUART D’ARCYは親日家で若い頃には日本でモデルの仕事をしていたそうです。
四国の波が好きで長期に渡り、日本に滞在しながらシェイプもしていたそうです。

抱井保徳氏は自身のブランド「K-shape」のシェイプをしていて、あのディック・ブリューワーを師事し、
プロロングボーダーとしても3TIMES GRAND CHAMPIONを獲得しています。

小野功氏は1978年から「SUN SURFBOARDS」を展開し、息子である小野嘉夫氏はプロサーファーとしても活躍し、
茨城のサーフシーンを牽引している1人であります。

上記で紹介したブランド・シェイパーをご存知の方もいらっしゃると思いますが、知らない方もたくさんいらっしゃると思います。
なぜ、改めて紹介させてもらったかというと自分がボードセールスをする中で「売り方と買い方」に関してよく考えることがあります。
この内容は先の見えない「旅の途中」にも似た、エンドレスな問題で長くなる話なので次章でお話しさせて頂きます。

3章へ続く。

 

内田亮次 プロフィール
1973年生まれ
東京出身いすみ市在住
4STAR inc.代表

 

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