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コラム

種田智典『第3回 1枚の写真と、それにまつわるエピソードと』

2017/07/05 tag: 種田智典

もう少しで40歳ですが、いまだにウンコや便所の話が好きです。
種田智典です。

いい加減、ウンコや便所の話で皆さんのお眼を汚す事に罪悪感を覚えてきました。
なので今回はウンコや便所の話はしないようにしようと思うんですよね。
そもそもスケートボードのコラムを書いてと言われていて、そのコラムの中でウンコや便所の話をしている事は、依頼された主旨とはわりと違うわけです。
だもんで、ウンコや便所の話はしない、至極真っ当な40歳手前の大人のコラムにしようかと思って今回のコラムを書き始めました。
 

さて、前回のコラムの終わりくらいに書いた、1枚の写真、について少し書きたいと思います。
それは大切な1枚でもあり、僕が望む最高の形で結果になるという、何とも嬉しく最高の1枚でした。


写っているスケートボーダーは大阪はエクスプレッションのオックン、奥村竜一くんです。
オックンとはお仕事を通して知り合ったのだけど、オックンが東京に来て家も近所って事で、一緒にスケボーしたり撮影行ったりしていました。
月日は流れて、オックンが大阪に戻る事になり、東京在住のうちの最後の撮影。
オックンが見つけた条件悪めのスポット。
タイマン撮影。
前回のコラムで書いたように、僕は自分らしさを模索しだしたあたりの時期。
あーだこーだと考え、オックンとあーだこーだ話しながら撮影に挑みました。
全然関係ないところで手の平ズル剥けスラムしてるオックンはなんともお茶目でしたが、ティッシュと手袋を持ってた僕はそれを渡して挑んで頂きました。
メイクして貰う為ならだいたい何でもしますが手袋貸すのは初めて。
で、見事メイクとなって写真になったわけです。

taneda photo
(オックンが普段付けなそうな青い手袋にはわけがありました笑  Sb Skateboard Journalに掲載)

その写真はSb Skateboard journalのフォトジェニック特集に掲載されました。
僕はSbという雑誌が好きで載せたくて載せたくて仕方なかったんですが、全然掲載されず悶々としていましたが、オックンのおかげで載せる事が出来たのです。
たくさん時間を共にしたオックンとの東京ラストセッションが、本になって手元で見た時のあの感じはホント最高でした。
まして自分らしさとかを考えだしてすぐだったので、自分の考えは間違ってない、と確信しました。
そこからはわりと順調に色んなところで写真を使って貰えるようになったと思います。


もう1人、もう1枚、たくさん一緒に撮影に行ったスケートボーダーとの出会いも大きかったです。
それはインスタントのライダーのコニくん、小西康史くんです。
コニくんとはフィルマーのユメッチと同じくインスタントのライダーの銀兵と撮影に行く時に知り合ったと思うのですが、最初に一緒に動いた日からバチバチと感じました。
オーリー1発でいわされましたね。
あ、この人上手い、強い、って。
性格は穏やかで、スタイルは流れるような感じだったりするんだけど、決めに行く時のバチバチ感は芯の強さを感じます。
コニくんとも色々と撮影に行き、いろいろと話し、たぶん考え方とかも近いし、趣味も近いのかなーという感じがしました。
わりと毎週のように動いていたように思います。

そして大雪の降る中、新幹線で大阪に2人で行って、大阪に戻ったオックン達と動いた時は、人との繋がり、スケートボードの繋がりっていうのを、写真を通してマジマジと体験をさせて貰ったなと思います。
ちなみに大阪では撮影前日に遅くまで飲んで遊んで、次の日のアップでケガして全然撮影出来なかったのはコニくんのお茶目なところでした。
コニくんと撮影した写真もたくさん使って貰って、色々と形に残せたのはホント素敵な結果になったと思うし一緒にあーだこーだと話した結果が形になって良かったです。
都内某所の丸い穴から出てくる、思い出深いオーリーの写真、いつ見てもかっこいいす。
コニくんのスタイルと芯の強さが出てると思います。

taneda photo
(コニくんのオーリーほんとかっこいい。この撮影の前に後頭部強打しててのこの強さ。Ollie Magazineに掲載)


ああぁ、1枚の写真の話と言いつつ、結局もう1枚の話も書いちゃいました。
この2枚に限らず、たくさんの撮影をさせて貰って、たくさんの写真が僕の大切な1枚1枚なんです。
何かに使われた写真、使われてないお蔵入りの写真、たくさんありますが、全てが今の自分を織成す大切なひとつなわけです。
結果や形として見た場合、そこに差が出てくるものではありますが、それはそれ。
みんなが嬉しいハッピーな結果が一番ですが、なかなかそうは問屋が卸しませんので、いつだってそうなるとは限りません。
それでもそこは理想として追い続けたいものだと僕は思うし、より沢山の人に見てもらいたいので、そうしていきたいと思います。

僕の大切な1枚が、写っている本人にも大切と思われて、それを見た雑誌の編集者さんとかが特別なものと感じて、その雑誌とかを見た人が、あぁ素敵な写真だなー、と思ってくれたら、そんな良い事ありません。


さて、次回のコラムが最終回なんですが、今回のこの流れで、あまりに美しく動くので見とれてしまってちゃんとシャッター切ったか分からなくて焦った時の話とかを書こうかなーと思います。

いやー、写真ってほんといいもんですね。
サヨナラ、サヨナラ、サヨナラッ☆彡
ウンコー!!


種田智典プロフィール
Photographer
http://www.tomonoritaneda.com/ 

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