気がつけばもう最終回、第4回目のウンコラム。
種田智典です。
何ともまあよくやったな、僕にしては頑張ったな、と、4回も書ききった自分を褒めてあげたいところです。
これを機にコラムの仕事を貰えるようになったりして泉麻人みたいになったら億万長者だな、そんな想像をしながら原稿用紙に向かっています。嘘です。ウンコ。
えー、前回の終わりに書いたように、撮影していてつい見とれてしまって焦った時の話から始めようと思います。
まあそれは誰の撮影かって言うと、堀米雄斗君ですね。
ユウトとはローカルスポットが同じ縁で、わりと小さい頃から知ってはいました。
知ってはいるけど、歳もだいぶ離れているし、バーチカルやりにマップス行ってる事が多くてローカルスポット一緒に滑る事は少なかった感じで、そんなに絡みがあったわけではないかな、くらい。
540回るとか何とか言ってた気がします。
んで、時を経て、今から3年か4年くらい前、HIBRIDの早川くんに誘われてユウトの撮影に行くようになりました。
誘われた時は、正直まだ子供だしなー、とか思いつつ、でもやっぱり同じローカルだし、バーチとかハンドレールとか入るってので、そういうの沢山撮れるなら良いなーくらいの気持ちで撮影に向かうようになりました。
実際に撮影してくうちに、写真もけっこう溜まりまして、これは特集いけるんじゃない?と思えるくらいの内容、密度でした。
そしてある日、それは城南島のステアで360オーリーするって話しで撮影に行きました。
知ってる人は知ってると思うけど、けっこうなサイズのステアで、なかなかゴツイです。
ユウトはアップしていきます。
オーリー、180、と。
で、360オーリーです。
見返したら6回目でメイクしてました。
あまりにスムーズな一回転。
シークエンスでシャッターを連写してたのだけど、ファインダー越しの世界はほんとスッと音が無くなって、キレイに一回転するユウトの姿が映っていました。
シャッターを切ってるはずなのに全然その感じがしなくて、見入ってしまった事に気がついて心臓がドキドキ。
恐る恐るカメラのモニターを確認して、ちゃんと撮れていた事に安堵したのを覚えています。
あれは本当に凄かったなー。
今のところ、後にも先にも、そんな感覚はあの時だけです。
たぶん当時の僕の理解を越えてたんだろうなぁと思います。
そうこうして、その写真も含めてで、ユウトの特集をやらせてもらう事が出来て、同じローカルとして撮影出来て形に残せた事が非常に嬉しかったです。
見開きで使ったギャップオーバーのバンクインオーリーもだいぶ「ウッソー」って思いましたね。
(ユウトがリアル親父越えしてる最中。たぶん9歳か10歳くらい。)
さて、ユウトの撮影以降、早川くんに誘われてHIBRIDの若手の撮影する機会が増えました。
池田大亮君もそうです。
彼もまたビックリです。
まずオーリーがユウトと同じ歳の頃に比べてだいぶ力強い。
そんなしっかりテール叩けるんだ、ヤベー!って思ったのを覚えています。
ダイスケはやってやるぞ、っていう気持ちと力強さを前面に出してくる感じで、撮ってるほうも一緒になって熱くなっていく感じでした。
ダイスケの特集の時に表紙になったステアの撮影の時もドラマチックで、早朝始発時間帯で身体は寒かったけど気持ちは熱くなりましたね。
数発目のトライで板が折れた時は焦りましたが、なんとかメイクしてくれました。
ダイスケの撮影はサイズも大きくてハードな物ばかりだったけど、必ずメイクしてくれました。
気持ちの強さと、たくさん滑ってる証拠だと思います。
(朝早くから文句も言わず撮影に付き合ってくれました)
その後に僕はSb Skateboard Journalで、ユウトやダイスケを含む若手中心の写真で特集を組んで貰ったんですが(好きで出したくて仕方ない雑誌で自分の写真の特集やってもらうというアドレナリンドバドバ状態でした)全員が全員、印象的だったし、「若い」っていうのは間違いなく素晴らしいな、って思わせてくれる撮影期間でした。
そんなこんなで、過去3回に書いたように、僕はベテランの素敵なスケートボーダーから、今をときめく若手まで、本当に幅広く撮影させて貰う事が出来て、割と貴重な体験を多くさせて貰って、最初から今まで、ずっと恵まれた環境なんじゃないかなーって思っております。
しかしコラムを振り返ると、全て完全なる自慢話ですね。
だってこんな恵まれてる事、なかなか無いでしょ?
ついつい自慢になっちゃいますよね。
過去を振り返ってばかりなのもあんまりロクなもんじゃないとは思いますが、それの積み重ねで今なのと、僕自身に何かあるわけでもないので、こんな感じのコラムになっちゃいました。
個性溢れる素敵なスケートボーダー達、芯のあるスケートボーダー達、勢いある若手のスケートボーダー達、多種多様に渡って沢山撮影させて貰いました。
お陰で僕は色んな事を学べたと思うし、自分なりの価値観、世界との付き合い方が出来てきたと思います。
スケートボードが僕にそのキッカケを与えてくれました。
写真がより学びを深めてくれました。
自ら動くという事の大切さを知りました。
自分が動いた分だけ、世の中は回転していくんだ、と。
僕みたいな才能の無い人間でも、動き続ければいつかは形になる、という自信も湧きました。
もしスケートボードに出会ってなかったら僕の人生はどうなっていたのだろう、そう思うとゾッとするくらいです笑
こんなに写真を撮る事もなかっただろうし、ここでこうしてコラムを書かせて貰う事も間違いなくありませんし、ウンコウンコとインターネットのゴミをまき散らし、それをコラムとか言って皆さまに読んで貰える事もなかったでしょう。
今回で最後のコラムになりますが、機会をくれたHIBRIDの早川くん、インスタースタイルの皆様、ありがとうございました。
自由に書かせてもらいました。
楽しかったです。
コラムに書ききれない多くの人達のおかげで楽しくやれております。
いつもありがとうございます。相変わらずこれからもよろしくお願いします。
次のコラムの担当は、成田が生んだ現代の闇、アドバンスマーケティングにお勤めのユーマックさんのコラムです。
彼はウンコ野郎ですが、スケートボードに関しては造詣が深いので、僕のコラムと違ってきっと実りあるコラムになると思います。
(以前の職場で勤務中に痴態を晒すユーマックさん)
全4回にわたって全部読んでくれた奇特な方、どうもありがとうございました。
最初から最後まで他愛もない話でごめんなさい。
あまり伝えたい事があるわけでもなく、ただただスケートボードは良いよね、ってコラムでした。
滑ってると楽しいし。
それでは、せっかくなのでこの言葉で締めさせて頂きたいと思います。
ウンコー!
種田智典プロフィール
Photographer
http://www.tomonoritaneda.com/