湘南の海へと通う日々が続いた2020年の夏。
コロナ渦の中、唯一自分がエネルギーをチャージできる時間…
それは波に乗って海と対話している時間でした。
テイクオフが一人で出来るようになったのはその年の冬。
軽く失恋をしたその日も、海に入っていました。
自分の心と向き合うのに、波待ちの時間は私にぴったりなのです。
寒さが苦手な私ですが、海の中は温かく(海から上がったら極寒の地獄が待っていますが)
冬はスノーボードからサーフィンをするようになりした。
そんなある日、当時の芸能事務所を通じて出会ったのが、喜多一郎氏です。
映画『ライフ・オンザ・ロングボード』を手掛けた監督。
作品を作る際の参考に、当時サーフガールを探しているということで私を見つけてくださいました。
人間再生をテーマにした喜多一郎氏の映画は、私の心を強く動かし、
サーフィンがもっと好きになりました。
種子島を舞台としたその映画は私にとって、島の人達の人間模様や、
主人公の気持ちの変化など印象に残るシーンが多いです。
人の心に残る映画を作られる喜多一郎氏が、ある日私に伝えてくださった言葉があります。
「人生もサーフィンも大切なのは、バランスとタイミング。」
この言葉は、まさにそうだと思い、私の人生観に刻まれました。
そんな私に、あるタイミングが訪れました。
第4回に続く。
小林アリス プロフィール
モデル / 女優 / タレント / 国際支援ナース
<略歴>
Miss Universe Japan 福島大会 グランプリ
Miss Universe Japan 日本大会 特別賞
伊達なふるさと大使
<現在>
広告やバラエティ番組、ドラマなどに出演。
東京と福島での2拠点生活をしながら、地元の魅力や国際支援活動における発信力を得るために、
タレントとして芸能活動中。