サーフィンにハマり続けて約2年。
東京と福島で芸能活動をしていた私ですが、
いつの間にかサーフガールとしての愛称もついていました。
そんな私へ福島の制作会社からある企画で福島の海でサーフィンをするお仕事を頂きました。
全国あちこちの海ではサーフィンしていたものの、
ずっと入ったことがなかった福島の海。
何故なら東日本大震災を中学3年生の時に経験していたからです。
私が住む地域は山の方だったので、津波の直接的な被害はありませんでしたが、
同じ福島県、津波の被害から物理的にも心理的にも多くの影響を受けました。
福島第一原発の事故による影響は、震災当日から長くにわたり、
世界中へと大きな影響をもたらしました。
その福島第一原発の事故をもたらした、大きな理由はあの日の地震による津波。
そしてその津波で亡くなった方々、その遺族の方々も多く知っています。
大人になった今でも当時から、被災地でのボランティア活動を続けてきたこともあり、
福島が復興へと突き進んできたこの10年を知っていたからこそ、
福島の海にはまだ入れずにいたのです。
気付いたら、福島の海に行かなくなり、10年が過ぎていました。
東日本大震災から10年。
きっとこのタイミングで福島の海でのお仕事を頂けたということは、
今、波に乗るべきなんだ!
そう思い、2021年の10月に福島の勿来地区で、はじめて波に乗りました。
福島の波って、とってもパワフル!
私のことを「もう大丈夫だよ!」と背中を押してくれているかのような、本当に力強い波。
福島の海に元気付けられ、感動したのを覚えています。
そしてビーチで見かける、福島へ戻ってきた地元サーファーの人たちの輝く笑顔と明るさ!
こんなに素敵な福島の海を、震災当時のイメージが邪魔をしているのはとても勿体無いと感じました。
10年が経ち、復興した元気な福島。
以前の福島よりも活気が増しています。
施設などは新しく整備され、遠方の方々がサーフィンしやすい環境も整っていました。
私が愛する故郷、福島の海。
このコラムを読んでくださった皆さんにおすすめしたいです!
4回にわたるコラムはこれで最終回になりますが、
最後に皆さんにお伝えしたいこと、
それは…
ぜひ福島の海へ「こらんしょ!」
(福島弁で「おいで!」という意味)
元気な福島が皆さんのことをお待ちしています。
小林アリス
小林アリス プロフィール
モデル / 女優 / タレント / 国際支援ナース
<略歴>
Miss Universe Japan 福島大会 グランプリ
Miss Universe Japan 日本大会 特別賞
伊達なふるさと大使
<現在>
広告やバラエティ番組、ドラマなどに出演。
東京と福島での2拠点生活をしながら、地元の魅力や国際支援活動における発信力を得るために、
タレントとして芸能活動中。