みなさんこんにちは。天野紗智です。
“自然というフィールドで活動するアスリートを中心に多様な生き方と
自己実現を目指す表現者CREW『DIVERSE LINES CLUB』(DLC)”
第1回目のコラムで少しだけ活動の紹介をさせてもらいましたが、今回はDLCを、
「表現」という角度から語ってみたいと思います。
まずは、CREWの名前の由来について。
DIVERSEは「多様な、個々の、異なった(文化や人種など)」という意味で、
LINESはスノーボードやスケートボードなどで描く「ライン」のことです。
この二つの単語を組み合わせて、DIVERSE LINES CLUBは、自分が思い描く多様なラインを刻んでいくCREW、
という思いが込められています。
人と同じラインじゃつまらない。
生き方も自由なラインを描いていきたい。
表現し続けたい。
スノーボードや旅、いろんな経験や出会いを通じて、そう思うようになりました。
私がかっこいいと思うスノーボードの一つが”ストリート”なのも理由は同じです。
ゲレンデの作られたバーンを滑るのではなく、ストリートというフィールドで、
自分が思い描くラインを表現するために、アプローチとランディングを一から作り、
スピードや位置など、どのようにすればメイク出来るかを細かく考え、形にしていく。
そして、ゲレンデでは感じる事のできない、1本のライディングの重みを感じ、
自分の滑りのスキルとマインドでどこまで魅せる滑りができるか、
表現者としてのクリエイティブさも求められる。
私にとって、ストリートは自分が思い描くラインを表現できる場所。
簡単なスポットだったけど、インの角度で変わるレールの上の足の位置にこだわったのが思い出。
Photo by Yutaro Hirakami
撮影のために何時間も除雪作業をして、めっちゃ痛いのに何十本も滑って、
しまいにはキックアウトをくらって、メイクできずに終わる1日なんて、よくあることです。
それでもまたリベンジしにいく。
この作業に何時間もついやすこともあるし、作っている途中にキックアウトされることもある。
With Yuri-bow 撮影って大変。 Photo by Ryusei Takahashi
アホみたいだけど、人生もそうやって歩んでいきたい。
DLCはそんな人たちが集まってできたCREWだと勝手に思っています。
そんな思いで、DIVERSE LINES CLUBという名前になりましたが、結成した大きな理由は、
自然というフィールドで活動する中で、地球温暖化による異常気象や気候変動を肌で感じ、
活動フィールドである自然を守りたいと思ったことがきっかけです。
そこで、環境保全に繋がる具体的行動として持続的な森林経営でワークライフバランスの
実現を可能にする"自伐型林業"に取り組み始めました。
自伐型林業は、自由なライフスタイルの構築ができるため個々の
自己実現(アスリートの自己実現)を目指すことができることも魅力の一つです。
アスリートとしての活動資金をまかなうための短期的な就職ではなく、自伐型林業を生業としながら、
多様な生き方(働き方)を実現し、活動フィールドである自然を守っていくこと。
DLCでは、そんな形で、環境保全や地域創生、時代の変化に対応した持続可能な新しい生き方を波及するために、
100年後も持続する森づくりや、森を守る担い手を育成する活動を行っています。
DLCが開催する『INTO THE WOODS 森からはじまる新しい生き方』には、アスリート、アーティスト、
自然と共生する生き方を目指す人、など、多くの方が参加してくれています。 Photo by Ryusei Takahashi
森林は、私たちの暮らしに欠かせないものであり、様々な恵みを与えてくれます。
木材や林産物の供給だけでなく、水の浄化や貯留、土砂災害の防止、地球温暖化防止、
生物多様性維持、保健・文化・教育的な利用の場の提供など、生きるためになくてはならないものです。
そして、森の中の道作りや間伐もまた、表現の一つです。
どうしたら、森林が持つ多面的な機能を発揮する森づくりができるか・・・
どうしたら、森を守り育てる人が増え、人が集まる楽しい森になるか・・・
他にも、将来的には、スノーボーダーとしての経験を生かしたおもしろいこともいろいろ考えています。
これは私の妄想の中での計画なので、もう少し現実的になったらどこかでお話ししたいと思います!
DLCのテーマは、
“OUR LINES CREATES CULTURE”
これからもスノーボードと持続可能な森づくりを通して、自由なラインを描き続け、
DIVERSE LINES CLUBは新しいカルチャーを作っていきます。