明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。
さあ、第三回は「自主ビデオ」について書きたいと思います。
instant10周年ビデオが出来上がり、その頃は滑る→ストリート→撮影。
と、良い環境が出来上がっていた。
この勢いを止めたくないし、自分でもビデオが作りたくなり、住んでる地域・人情・愛情等を込めて「SITAMATI FILM」と称しフィルムプロダクション的なものを立ち上げる。
今までは憧れだけで吸収していたカルチャーが目の前で起きる、本当にワクワクしてた。
大好きなライダー・頑張ってるライダー・出会ったライダーの映像を収集したいと思い、動きを継続していった。
実際にビデオを作るとなって、まず構成を考えた。何人かのピックアップライダーのパート集が好きだったから先ずはライダーをピックアップした。
当時の構想ですでに10年計画になるって思ってた。
1本に大体4~5人、その時思い付いたライダーでpart3まで見えてた。
同じタイトルで続けていきたかったから、ビデオタイトルは決めていた。
スケートボードの縁で繋がったこの結束を力にしていくと言う感じでつけたのが「UNITY POWER」と言うビデオタイトルである。
(現在までに発売されたのはpart4までだかpart5は2016年に完成しているが未発売)
パートをお願いするライダーには一人一人会いに行ってオファーする。
一番大変なのはライダー、ライダーの決心がもらえないとパートは作れないと思ってた。
ライダーとフィルマーの信頼関係は絶対で、何の契約も発生しないこのミッションには特に信頼は必要である。
結果ライダーは皆「YES」だった。
またそこがスケーターのカッコ良さだ。
ビデオには音も必要で、DJもやる師匠 COYAさんや学生時代からイチイチお洒落な友達ttshadeにお願いして作ってもらった。
後はひたすら撮影を重ね、そのライダーに全力を注いだ。スポンサー契約を結ぶわけではないが、自分が出来るサポートは全力でさせてもらった。
ビデオはライダーがいないと撮れない・作れない。
ライダーの良さが出る事なら何でも出来た。スポット探し、スポットの砂利の掃除、灼熱の日の水分、処女カーブのワックス塗り。
その他ライダーのサポートが楽しかった。
大体の映像が固まり、次に編集作業へ。
PCの師匠チャーさんに世話になり、夜中に良く質問して助けてもらった。
part1が出来て試写会をして手元にハードケースが届いた時は本当に感動した。
自主制作なんて言ったが自主なんて一つもなかった気がする。ライダー含め上記の協力者達がいなければ、絶対完成はできない。本当に今までの先駆者達にRESPECTを感じた。
この時代にあまりいないとは思うが、自主ビデオ制作を志す人達へ思う。思い付いたなら絶対に実行することを進める。簡単ではないが、完成後に凄まじい達成感と幸福感を味わえるので。
何を志しても同じとは思うが、自分はスケーターだからスケートビデオ最高と偏って信じている。
次で最後になりますが、最後は「今」を書きたいと思います。
玉木雅和プロフィール
1978年生まれ
instant所属
sitamati film スケートフィルマー