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コラム

松本省二『第3回 バックカントリーガイドとアスリートの違い』

2017/03/01 tag: 松本省二

matsumoto photo

今回はバックカントリーガイドとアスリートは大きく異なるというお話です。

アスリートとして活動をしていた方がバックカントリーガイドになるという事が増えてきたように思えます。
バックカントリーガイドという職業が認知され広がりを感じる新しい流れなのではないでしょうか。

先ずそれぞれの職業の内容の確認です。

■プロのアスリート:ライディングで人を魅了するのが仕事
■バックカントリーガイド:バックカントリーで「お客様」に「安全に」「楽しんで」もらう事が仕事

matsumoto photo

アスリートは高難度のトリックやスティープなビッグマウンテンを滑ったり、その時代に人を魅了するライディングができ、メディアに露出していないといけないですよね。

matsumoto photo

一方ガイドは山でのお客様のリスクを管理し続けます。その人が許容できる斜面やライン取りを把握し、危険の芽をできる限り摘みながらも出来るだけ楽しんで貰える斜面をご案内します。そして万が一雪崩や怪我等の緊急事態が起きた時には、適切な対応ができる必要があります。

お伝えしたいのは、滑るのが上手いというだけではガイドにはなれないし、常にガイド業をしていてもアスリートなんて言えない、という事です。

例えば、滑りが上手くても、緊急事態に対応できなければガイドと言えません。
一方でガイドとして毎日滑っていると、極限の滑りを突き詰めるアスリートの滑りにはトレーニング量が足らないですし、突然訪れる好天や狙っていた山を狙える日に滑る事は困難です。

どちらかの能力が長けていれば、自然ともう一方の仕事をカバーできるというわけではないですよね。

勿論ガイドとアスリートの両方を目指した人であれば、どちらの能力も高いレベルで持っている人もいると思います。

多くはありませんが、友人に元アスリートのガイドがいます。

彼らはアスリートである事とバックカントリーガイドと違いを認識し、ガイドとして自分に足らない技術や経験をトレーニングして補った上で、ガイドとして活動しています。山へのセンスがあり優秀な人もいます。

一方で高い滑走能力はあるものの、危急時の想定が不十分な方も見受けられちょっと厳しいなと思う事もあります。
逆の例で考えてみると、大した滑走技術が無いガイドがプロライダーと名乗って活動していたら「あり得ない」と思いますよね。

matsumoto photo

自分はアスリートだった方々がガイド業界に入って来る事は、非常に刺激になっています。
自分は彼らに滑走力では到底かないません。
しかしガイドの技術では負けないように日々トレーニングし、山に入っているつもりです。

お互いの職業を認識して、尊敬しあい、良い刺激を受け合えればと思います。

このコラムを読まれているのはスノー業界の方だったり、積極的に情報を集めている感度の高い方かと思います。そういった方々にバックカントリーガイドとアスリートの違いを再認識して頂き、またそれぞれがどの様な活動を積み重ねているかを知って頂ければと思い、今回のテーマを書かせて頂きました。

最後まで読んで頂いてありがとうございました!

松本省二プロフィール

1977年生まれ。
バックカントリースノーボードガイド・登山ガイドとして、1年を通して活動。
滑走のガイドエリアは白馬、妙高、谷川、蔵王、秋田、知床等、日本全国をご案内している。
<スポンサー>Deeluxe,Burton AK457
<所有資格>日本山岳ガイド協会認定スキーガイドステージⅡ、登山ガイドステージⅡ、日本雪崩ネットワーク雪崩業務従事者レベル2
WEB:http://shoji-m.com/index.html
FB:Facebookページはこちら

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