昔、自分はバックカントリーガイドにはなりたくないと思っていました。
好きな事を仕事にすると嫌いになってしまうと思っていたのですね。
当時は自分が行きたいラインに行けるように、山の技術や雪崩について学び滑っていました。
しかし日本や海外を滑りつつ、様々なエリア、国のガイドの友人や先輩と交流し
少しずつバックカントリーガイドの奥深さ、やりがいを知る事ができました。
そしてガイド業を自分の職業にしようと決意して今に至ります。
この仕事の醍醐味は、「その瞬間」「その場所」をお客様に楽しんで貰うこと、
そしてその経験を共有できる事だと思っています。
道東知床でゲストが上げる巨大なスプレーと雄叫びに癒されます。
GW過ぎの立山でしっかりと緩んだザラメを楽しみます。
アルゼンチンのアンデス山脈でのキャンプ。
山で滑っていなければ行かない場所。
ヨーロッパでのオートルート縦走。
マッターホルンに目を奪われながら、クレバスの隙間を縫っての滑走。
ツアーにはいつも新しい発見があり、その場所の山や雪だけでなく、文化や歴史を感じられます。
デナリでの19日間のテント泊後のピザ!
醍醐味の中で「食」はひと際ですよね(笑
甘い物やB級グルメが大好きなので情報がありましたら是非教えてください(笑。
そして様々な人と出会う事も醍醐味の一つ。
秋田森吉山の樹氷のツリーラン。
バックカントリーを楽み始めた方々や
RedBull TV「The book of John.J」クルーのガイド。
縁があってワールドクラスのプロライダーをガイドさせてもらう事もありました。
「満足してもらう」為には
お客様の滑走レベルは関係なく仕事は難しく、本当にやりがいがあります。
今思えば人の出会いに恵まれ、学ばせて貰い、自分の気づかない所で支えて貰って来ていたと思います。
剱岳登頂後、滑走斜面へと懸垂下降。
ガイドとして自分はまだまだ勉強中です。
今後は自分が挑戦してきたような斜面をご案内したり、
海外の良い場所、特に縦走ツアーを開催できたらと思っています。
世界中に無数にある素晴らしい場所で皆さんと時間を共有するために、
ガイド技術を身に着け、資格を取得していきたいと思っています。
まだまだ先は長いですが、楽しみながらやっていきます。
全4回のコラムを書かせて頂いてありがとうございました!
バトンをくれた保坂亮馬君どうもありがとう!
自分のバトンはいつも色々とお世話になっているSHOP
サンライズヒルの小林店長に渡そうと思います。
お読みいただきありがとうございました!
松本省二プロフィール
1977年生まれ。
バックカントリースノーボードガイド・登山ガイドとして、1年を通して活動。
滑走のガイドエリアは白馬、妙高、谷川、蔵王、秋田、知床等、日本全国をご案内している。
<スポンサー>Deeluxe,Burton AK457
<所有資格>日本山岳ガイド協会認定スキーガイドステージⅡ、登山ガイドステージⅡ、日本雪崩ネットワーク雪崩業務従事者レベル2
WEB:http://shoji-m.com/index.html
FB:Facebookページはこちら