どうも! 琉平です。
みなさん元気してますでしょうか。
インフル流行ってるみたいなので気をつけてください。
早くあったかくなって欲しいです。
スケートしたいですねー
スケートして体動かして、体あっためるのが1番の風邪予防だろうな。
前回はスケートに出会って、自分たちのコミュニティの写真を撮ったりしていたことを書いた。
学校ではあまり友達がいなかったけど、スケートを始めて、公園で滑ってるスケーターは年齢も仕事も、育った環境、国籍さえもばらばらでそんな彼らと友達になれた。
YouTubeで海外のスケートビデオをチェックすれば、世界のそこらじゅうで同じようにスケートボードに乗ってる人がいて、みんな身の回りの仲間の写真を撮ったり、絵を描いたり、お互いの滑りを撮りあってビデオを作ったりしている。
ロシアにも、アフリカにも、イスラエルにもパレスチナにもスケーターがいてみんな同じものを共有している。世間のはみ出しもので毎日木の板に乗って、それに情熱をそそいでいる。
実際僕はこないだカナダとアメリカに行ってきて、現地のスケーターと一緒に滑って、友達になれた。みんないいやつだった。このことについてはまた改めて書きたい。
まじで、全員スケートに乗った方が良いと思う。そしたらpeacefulな世の中になると思う。
まあ、全員と言わずとも、"普通"ということに違和感を感じたり、他の人と自分が違うことに生きづらさを感じてる人はやってみて欲しい。
スケーターはみんな少数派だから、誰でも受け入れるし、きっと他人と違っていていいと思えるようになる。
僕の場合はそうだった。
スケートに一番はいなくて、上手い下手も関係なく、大事なのは人それぞれ持っているスタイル。
オーリーやキックフリップ、360フリップといった今のスケートに欠かせないトリックを開発したロドニーミューレンはもっとわかりやすく面白くこのビデオでスケートのこと話してるので見てみて欲しい。
日本語の字幕もある。
Pop an Ollie and innovate! | Rodney Mullen | TED
スケート雑誌や、スケートビデオ、ビデオに使われる音楽、板のグラフィック、、、それら全てがスケートの文化がここまで発展した要因だと思う。
個人的に影響を受けたスケートビデオをいくつか。
“Strongest of the strange” by Pontus ALV
Polar skate co. の創設者Pontus ALV が若い頃に作ったビデオ。自分たちでDIYのパークを作り、それが政府によって壊されては、また新たにつくる。
そんな過程がこのビデオで見ることができる。
挟み込まれる写真も音楽も良くて芸術的な映像作品。最高。
Skate film by Gosha Konyshev
こちらはGosha Konyshevさんによる、skatefilm。
いくつかのチャプターに分かれていて、タイトルにふさわしいような、壮大なものから実験的なものまで。
めっちゃ遊んでいて、最高だ。
スケートの可能性を押し広げているかんじ。アートスクーラーなのかな?
情報が少ない感じも良いな。
Mark Gonzales & Brad Cromer -Krooked NYC BARK_MRAD By Stephen MCclintock
Krooked のgonzとcromerをnycのアーティストが撮ったショートフィルム。
多分全編8ミリフィルムで撮られていて粒子感。
みんな大好きゴンズ。スケーターならみんな既知だと思うが、アーティストで、
プールスケートやフリースタイルが主体だった時代からストリートの今までいつでも最先端な人で、彼なくしては今のスケートはないといっても良さそうだ。
たとえば手すり=ハンドレールを初めてスケートで使ったとか。
スケートを街の文化にした。
その辺の歴史についてはこのビデオに詳しい。
DEATH BOWL TO DOWNTOWN :The evolution of skateboarding in New York City
めちゃくちゃ貴重な映像がたくさん出てきて、面白い。
ちなみにナレーションは映画kidsの Chloe Sevigny。
Quim Cardona NY revisted ‘95-‘97 Quatersnacks のre-edit
Quim Cardonaは今の感じも昔の滑りも両方良いんだよなー。
7 hours with Mark
A love supreme by Thomas Campbell
Supreme がただのスケートショップだった頃のビデオ。
センス良すぎ。音はJohn Coltrane の同名曲。
Stereo-Tincan folklore
こちらはJason Lee とChris Pastrasによって作られたstereo skateboards の代表作。
音楽はChicagoのpostrock band Tortoise やTommy Guerrero。最高。
tortoiseは元々全員スケーターと聞いた。
これを超えるセンスのスケートビデオはない気がする。
トータスの音楽とスケートスタイルが完璧にマッチングしている。
ちなみにJason Leeは写真家で、現在カメラ屋を西海岸でやっているらしい。
Sonic Youth-100\%
90s。
Beastie boys-An open letter to nyc
ビースティの3人がスケートでニューヨークの街を滑りながら撮ってるビデオ。
スケートと音楽はやはり密接。
スケートの歴史を語るならスパイクジョーンズも外せない。
もともとはスケート写真を撮っていたようだ。
スケートビデオを作り始めて、MVを手がけるようになり、今は映画を作っている。
How Spike Jonze began his epic career
The pharcyde-Drop by spike jones
このアイデアを思いついて、本当にやっちゃうのがすごい。
How they get there 1997 by spike
ユーモラスで好き。
“Waiting for the world” blue print(2000)
さすがヨーロッパというような。センスを感じる。
All hail cardiel |epicly later’d
Anti heroの孤高John Cardielの不屈の精神にしびれる
彼のポジティブさは勇気を与えてくれる!
いろいろ溢れるように書いてしまったが、
最後に日本におけるスケートビデオの先駆者FAR EAST SKATE NET WORKの森田貴宏さんの作品を紹介させてください。
Overground broadcasting
FESNの作品は全部必見ですが、こちらは森田さんが日本中回って作ったunderground broadcastingの次作で世界中回って制作したもの。
僕ははじめてこれを見て、海外に行ってむこうのやつらと滑ってみたいと思うようになった。最後のビリヤードパートと、Gou Miyagi part もやばい。
Love from far east :Trans worldがつくったre edit.
最初の方とか新宿中央公園の伝説的スポットが出てくる。いまはそこは禁止で公園の別の場所で滑れるようになってる。
Another place on the earth
手前味噌で恐縮だが、これは僕が昔作ったスケートビデオ。後半スケートが出てくる。よかったら見てください。
今紹介してきたビデオはインスピレーションの源。
短いスケートの歴史の中で、無数のスケーターがスケートビデオを作り、世に出してきた。
いまでも毎日のように世界中津々浦々でローカルビデオの試写会が親しい仲間同士で行われたり、YouTube でフルレングスのビデオがリリースされたりしている。
これはスケートの素晴らしい文化の一つだと思う。
DM designed by Natsuki Matsumoto
これは昔スケート仲間で試写会した時のもの。またしたいな。
次回に続く
中嶋琉平/NAKASHIM
2005年東京生まれ
スケートボーダー、写真家
11歳の時にスケートボードに出会い、街の文化やアートの世界にはまっていく。
家を暗室にして、プリントしたりシルクスクリーンをしたりzineや、ミックステープ、8ミリの映像作品を作ったりしている。
Instagram:@naka_shim