1. イントロダクション
サーフィンの魅力は、波だけでなく、海を共有する仲間たちとのつながりにあります。
しかし、ローカルとビジター、さらには移住してきたサーファーの間には、しばしば誤解や衝突が生じることも。
今回はそれぞれの立場の思いを整理し、共存のヒントを探ってみたいと思います。
2. ローカルの声:静けさと変わらない日常を求めて
少人数で楽しみたい「地元の波は、静かでリラックスした環境が魅力。急に人が増えると、その雰囲気が壊れてしまう。」
これまでの環境を守りたい「ずっと不自由なく過ごしてきた。だから、急激な変化は避けたい。」
ルールやマナーの問題「移り住んだ人たちの中には、ルールを無視して好き勝手する人が増えている。」
休み気分のビジター「海は遊園地ではない。ワイワイするのは悪くないけど、適切な範囲を考えてほしい。」
ローカルになれると勘違い「住んでいるからと言ってローカルを名乗るのは違う。コミュニティの一員になるには時間と努力が必要。」
3. ビジターや移住者の声:受け入れてほしいという願い
ローカルが怖い「ローカルは怖くて近寄りがたい雰囲気がある。」
地域を良くしたい気持ち「新しい街や海をもっと良くしようとしているのに、ローカルからは協力が得られない。」
前乗りや妨害への不満「ローカルだからと言って、前乗りや邪魔をする権利はないはず。」
敬意の理由がわからない「なぜローカルにだけ特別な敬意を払わなければならないのか。」
ウェルカムされない悲しさ「移住者やビジターを歓迎してもらえないのは辛い。」
4. 双方の理解を深めるために必要なこと
ここでは中立的な視点で、問題の解決策を提案します。
例えば:
相互理解を深める交流の場「ビーチクリーンや地域イベントを通じて、ローカルと移住者が協力できる場を作る。」
ルールの透明性「ルールやマナーを明文化し、新しいサーファーにもわかりやすく伝える。」
尊重の心「ローカルは移住者の新しい視点を、移住者はローカルの伝統と努力を尊重する姿勢を持つ。」
教育の重要性「サーフィンスクールやコミュニティで、ルールやマナーをしっかり教える。」
5. まとめ:海はみんなのもの、だからこそ…
ローカルもビジターも、波を愛する心は同じです。その愛を守るために、私たちはお互いを理解し、協力し合う必要があります。
静かな日常を望むローカルと、新しい挑戦を求める移住者が共存できる社会を目指しましょう。
僕自身、幼い頃からローカルとビジターの問題を間近で見てきました。
10代、20代の頃は地元ローカルとして波を守り、30代になってからはビジターの方々を相手に商売をする中で、移り住んできたサーファーたちの意見にも触れてきました。
そうして、さまざまな立場を知るうちに、『もっと良い関係を築けるんじゃないか?』という思いが芽生えました。
この問題に正解はないかもしれません。
でも、少し立ち止まって一緒に考えてみることで、新しい気づきや可能性が見えてくるかもしれません。
そんな願いを込めて、この文章を書いています。
蛸優樹 (たこ ゆうき) プロフィール
1984年6月4日生まれ
職業:プロサーファー、サーフショップ勤務
活動:サーフィンスクール講師、YouTubeチャンネル「MAKA.C TV」運営
経歴:幼少期より父からサーフィンを学び、20歳でプロデビュー。
国内外の大会に出場し、ビッグウェーブハンティングなど、世界中で活躍。
現在は地元でサーフショップをで働きながら次世代のサーファー育成や商品紹介などを行う。
スポンサー:SEQUENCE、BILLABONG、GOPRO、ELECTRIC、COCOSUNSHINE
Instagram: @octopus_film