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コラム

高橋福樹『第1回 セミプロバカヤローを目指して』

2024/08/07 tag: 高橋福樹

DAYZ.プロバカヤローこと堀井亮輔君にご紹介を与りました、アマチュアバカヤローの高橋福樹と申します。福樹と書いてモトキと読みます。
生まれも育ちも札幌です。
この場を通じて北海道にこんなスノーボーダーがいるのかと、知ってくれる方がいれば幸いです。
宜しくお願い致します。

初回なので自分の事をお伝えしたいですが、せっかくバトンを繋いでもらったので友達のスノーボーダーで芸術家のリョウスケ君から貰うバイブスの話から少し、自分の想いをお伝えできればと思います。

<①自分にとっての芸術家>
たまたま両親の交友関係で、小さい頃から絵描きさんや陶芸家の方がよく家に来ていたので、芸術家の人ってこう言う人達なんだと自分の中での肌感を持ってたんですが、リョウスケ君も完全に一致していて独特なリズムがあり、合っていて楽しい人です。

自分の何となくの肌感で大変、恐縮なのですが、当てはまる人はいるし、アーティストだからと言って特にそれっぽさを出さない方も沢山いらっしゃるかと思います。
皆さんあると思いますが、でもやっぱりざっくり濃い人多いと思います。本当に良い意味で。

何事にも捉われていなさすぎて、たまに置いてけぼりにされる。でもこっちとしては、そんな創造性の塊みたいな人達と接して置いてけぼりにされるのは悪い事ではなく、
むしろ自分の固定概念を壊してくれる発想に触れられる事は、自分がいかに普段、常識や当たり前を鵜呑みにしてスルーしているかを分からせてくれます。

例えば、ついつい唐揚げ弁当ばっかり頼んじゃうけど日替わり弁当にする様な感じです。
ランダムな刺激と均衡が取れます。栄養も偏りません。

<②意味明>
リョウスケ君が家に遊びに来て、造っている作品を一緒に眺めながら狙っている表現やテーマの話が聞けると、不規則で抽象的な言葉や作品も、しっかりとした道筋がある事を感じます。

一言でアートとか芸術と言っても色々な表現方法や技法がありますし、正直よく分からないモノも多くありますが、
素人にでも分かる「何か良い」を創れる人はやっぱり狙って造ってるし、作品に込めた主張が明確な気がします。

アンテナが錆びてる一般人の方は、世の常識に捉われない事を極値の変人、変わった人と思われるかも知れませんが、表現したい内容と表現方法が噛み合っていて、
それを伝えられる技術を磨いたと言う誰よりも中央値を分かっていないとできない事をしている。
ある意味で超常識人の側面もあるんじゃないかと思ってしまうくらいです。

とにかく見てて何となく良いなぁと感じるもののほとんどは、しっかり狙われてできていると思うと、先越された感で感動も一入です。

これはどちらも凄いと思っていて、
芸術家は100ある事を10しか描かなくても、見た人の頭の中で100にも200にも無限に物語を膨らませる事ができる作品を狙って造ってるわけですし、
逆に素人の鑑賞者も何となくですけど、それをキャッチできてるんですよね。
なんでキャッチできてるかは、個人的には、作者が常識的で普通の人間に伝わるようなコンセプトを持っているからじゃないかとも思うし、
見る方は人間として、言葉にできなくても何か感じると言う力が備わってると言う事なんだと今の所思ってます。
この力が備わっているのはラッキーだったし いっぱい使いたいと思います。

<③そんなアート作品や表現とスノーボードの共通点>
文章でも俳句とか少ない文字で多くの情報を表すものも一緒かと思いますが、限られた中で凝縮させて表現されているモノにとても魅力を感じます。

なんでこんな分かりにくい話をしてるかと言うと、自分がしているスノーボードも似たような感覚があって、
人の滑りを見て何となく性格が出てるな~と感じる事も、スノーボードあるあるでしょうか。

魅力の一つでもあるかと思いますが、同じスタイルの人はいない。
最近はコピーしてる人も多いかも知れないし、似た人はたくさんいますけどそもそも体の造りが人それぞれ無限にあるので違うのは当たり前で、
スタイルと言うのは個性とこだわりだと思うので、やっぱりライダーの来歴なんかが分かるだけでその滑りから汲み取れる情報量も変わってくるんじゃ無いかと思ったからです。

ものすごく凝縮された情報媒体の側面が芸術作品にもスノーボードにもあるんじゃないかと思うんです。

<④抽象的と再現性>
ここでハッキリお伝えしたいのは、僕はアート作品に触れる事は大好きですが、全くのド素人で、リョウスケ君はもちろん、芸術全般に作品を批評し得る芸術的知識は皆無です。
ここまで話して作品から汲み取ってる内容も多分、お門違いがほとんどです。
大前提、僕の勝手な主観で芸術作品とスノーボードの共通点について思った事をつらつら書いてると思って頂ければ幸いです。
何も分かってない癖に偉そうに、と不快に思われる方がいたら申し訳ない。そもそも伝わらない文章力だったら尚更すいません。
もちろん芸術=抽象と言う解釈ではないし、ゴリゴリの宗教芸術なんかでぶっ飛ばされる事も多々あります。

ただやっぱり強く思うのが、抽象的な表現てただバケツの絵の具をぶちまかしたり、パウダーのスプレーをドカーンとやってたまたまできた産物だと思えばそうですけど、
バケツのここを持ってこの方向に投げれば絵の具はこう散るとか、スノーボードでも地形に合わせてターンすればこう言うスプレーが上がるだろうと、
経験や知識、それを狙える技術が有って初めて美しく見えたり情報を入れ込む事が出来るのかなと思っています。

更に、前提に作者、滑り手の人となりや、作品に含まれるテーマやヒストリーを少しでも知ることができれば一つのモノからより多くの情報を得る事ができる気がします。

だから、簡単そうに見える事も、誰でもやれるたまたまの出来事ではなくて、その中にある少しの情報もキャッチしてzipを解凍して本質的な中身が見れるような感性と
自分の滑りも、見た人に汲み取ってもらえるだけの情報量をスプレーと一緒に上げられる様、高めて行きたいなと思う所です。

※ご本人はこんな話、具体的に話す事もなければ、もしかしたらそう考えてる意識すら無いかも知れませんので、照れくさい話で恐縮です。

以上が僕がリョウスケ君から貰うバイブスから感じたスノーボードの一面でした。
最後までお読み頂きありがとうございました。

 

高橋 福樹プロフィール
1991年 生まれも育ちも北海道札幌市
小学5年でスノーボードを始め、現在はバックカントリーに魅力を感じフィールドを広げな がらオールラウンドにスノーボードの技術、深みを追求中。
映像、写真作品の撮影も意欲的に取り組み、2022よりYouTube「いらっしゃいませ、おじゃまします」編集長を担当。
スポンサー:SALOMON / Dragon /patagonia
Instagram:@motokitakahashi

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