第三回目は今もやっている映像と写真のプロダクション「株式会社monocyte」の成り立ちとか書いていこうかなと思います。
24歳、当時スノーボード同好会の先輩の友人だった翔太くんの会社に転がり込むことになるんですよね、というか一人会社だから全然会社として体を成してないんだけど。
それが合同会社mode。翔太くんは元々18歳くらいから知り合いで、でも仲は良くなくて、まぁイベントで会えば挨拶して最近どうっすか?くらいしか話したことないくらいの仲。
それでその人が仕事として、Trial手稲山店のHPとオンラインショップを作ることになり、その担当だった先輩がバックレて(笑)、なぜか僕が担当になり、ちょっとだけ仲良くなるという。
23歳のとき、このままバイトをやりながらフィルマーやっててもずるずる行きそうだなって予感がして、バイトもやめてフィルマーでやるぞ!でスタートはしたもののなかなか稼げず、副業もやってたんだけど、そんなときに税金のこととかわからなくて頼ったのが翔太くん。
で、色々喋ると価値観も似てるし、いろいろ絶対やってやるわ!精神で意気投合し、
「いっしょにやる?」
「やりますか?」
「どの程度やる?」
「がっつりしかないっすよ!」
この話から翔太くんの家に週6回で通うことになります。
世間一般的には就職ってなるのかな、でも履歴書も出してないし、社会保険なんてないし、スーパーブラックだったし。
やっていた事業は元々その人がやっていたウェブやデザインの仕事、僕の映像の3柱。でもほとんどがウェブとデザインの仕事ばかりだったから最初は全部教えてもらいながら、2週間後にはウェブの仕事やってました。
イラレ、フォトショ、HTML、CSS、、、。
monomodeではこうゆう広告を作ってました。
そんなmodeは僕が入ってから3ヶ月後には4人になって、半年後には9人になって、僕がやめるときには16人くらいにはなっていたはず。
9人になったときに株式会社monomodeって会社になるんだけど、それはもうすごかった。。。
会社のお金持ち逃げするやつがいるわ、経費を私用に使い込んでるやつがいるわ、案件ほったらかして遊んでるやつがいたり、朝は苦手だから遅刻はしょうがないってやつがいたり。。。めちゃくちゃ大変だった。何回もやべー会社潰れる~って思った気がする。
当時は独身だったし週6で9時~深夜2時で働いてたし、なんなら週の半分は会社に泊まっていた。
デザインもやったし、コーダーもやったし、ディレクションもやったし、ずっと役員だったんだけど、肝心の映像制作の仕事は冬以外あまりなくて。
ずっと映像やらせてくれ~、営業やらせてくれ~、って言い続けて早3年。2017年の28歳くらいのときに僕がやっていた業務の全てを任せられる人が入社することで、翔太くんから「会社やれば?」の一言。
このとき、ちょうど子供ができたことが発覚して、結婚が決まって、結婚式があって、犬も飼い始めて、給料がちょっと上がったことで外車買って、このまま1~2年、monomodeにいれば給料倍くらいになるんじゃないのって場面。
今monomodeは札幌で一番大きい規模の制作会社、奇跡すぎる。。
これが2018年。
多分ほとんどの人はいや、やらないですって言うんじゃないかな。でも即答したんですよね、やりますって。それくらい映像の仕事だけをやっていたかった。
それでできたのがmonomodeの子会社、株式会社monocyte。やっと2018年スタート。今でも学際の前夜祭の準備のノリ。
そんなmonocyteもありがたいことに7期目、従業員も3名いて、毎年の社会保険と消費税と法人税にひーひー言いながらやっているわけです。
映像をやり始めた当時には考えられなかったYouTubeをはじめとするSNSが、これだけ広がって色々な仕事があるってこともやれている要因かも。
あとは北海道の映像業界がテレビ関係のマスメディア中心の人が多くて、ウェブの知識とかSNSの知識を持っている映像制作会社がほぼないのもやれている理由かな。
結局映像をあまりやれていなかった3~4年があったから今があることは間違いないんですよね。
急がば回れ的な、そんなことまったく考えてなくても一生懸命やるとわかんないけど繋がるもんなんですよね、努力って。たぶん。
monocyteは自社スタジオ完備の制作会社です。
大好きなサッカーの仕事も。
これも2018年。赤いな。このときはなかかな仕事がなかった気がする。。
たしか当時、会社やるんですよ~って言ったときにけっこう多くの人に反対とかされたんですよね、親も含めて。
でも僕は、当時から今まで言ってることは何一つ変わってないつもりだし、僕としては言われた全員に見とけよって当時も思っていたし、今も思っている。
まぁそれを僕に言った人達は忘れてるかもしれないけど。
スノーボードの映像はというと、modeの時代もmonomodeの時代もフィルマーの仕事が0にならないように、会社の迷惑にならないように、細々とやっていた感じですかね。もちろん会社の売上として計上していたけど、当時ですら7000万くらいの売上はあったので、微々たる。。。(笑)
だから撮影に行っている時間分、もっと働くから!みたいな感じでやらせてもらってました。要はやることはやるからやらせてくれと。
そりゃ会社にも泊まるよね。でも役員で古参だからって給料もらってふんぞり返って自分のやりたいことだけやるみたいなのはダサいからやりたくなかった。
結果的に、今は山に年間40~50日くらいは行けている生活で、そのほとんどは撮影という日々を冬送っています。
かなりライフワークに近くて、それで会社を運営するというより、一般企業の案件をメインとして運営している感じです。
スタッフも3年以上一緒にいるからだいぶ成長してくれて、僕が入らなくてもいい案件も徐々に増えてきた感じ。でもスノーの映像は撮影も編集も全て僕がやっています、どれだけ他の仕事が忙しくても。
だってそれがやりたくて会社やってるし。なので僕がやることといえば営業、案件のディレクション、経理、冬の撮影編集、新しい事業の設立くらいかな?
テレアポとかしたりめちゃくちゃ営業もしてます。意外でしょ?(笑)
これは本州のときの撮影。人生初雪洞泊まり。
これは今年。
そんなこんなで今の僕があるわけです。
では次回は最終回。ではまた。
高間俊輔 プロフィール
札幌の映像・写真プロダクション株式会社monocyte代表。
冬はフィルマーとして活動。山に行きたい。
monocyte web:https://monocyte.co.jp/
Instagram:@shunsuke_takama