僕は小さい時から冒険が大好きだった。それは前のコラムでも書いたが親父の影響が大きい。
って言うと親父はゴリゴリのアウトドアマンをイメージしてしまうと思いますが、そうではない…
簡単に言うと、今は退職をしていますが、堅物のサラリーマンって感じで、外見からはアウトドアマンなんてイメージは一つも見当たらない感じです。
でも僕にカメラやアウトドアを最初に教えたくれたのは親父なのです。
親父の若い頃のアルバムを見たときにとても驚いたことがあった。
僕がやりたいと思っている冒険をとうの昔にやっちゃってる… それも当然昔なので、とても厳しそうな装備で…
足元は下駄、テントもバックパックも機能がとても悪そうなんだけど、その装備で攻めている親父がメチャクチャかっこ良くて…
その写真を見た瞬間に堅物親父を見直しました。
そんな親父に冒険心を養ってもらい、自分は今、大好きなサーフィンでの冒険にハマっている。
未開拓の波を求めて、時には雪の中を2時間ハイクしたり、熊がいる中、気づかれないようすり抜けてお目当てのポイントまでハイクしたり、自分のレベルではサーフィンできないような波なんだけど、そんな波を探し当て、その波のファーストラインを刻むライダーの姿を残す魅力に今は取り憑かれている。
そんな冒険を最初にしたのが仙台新港の元プロサーファーでもあり現DUSK SUITSの越後将平くんだった。
将平くんとの出会いは、友達のお店にウェットスーツの営業に度々訪れていて、自分が勝手にライドする彼の写真を撮り、その写真を気に入ってもらい、来る度に声をかけてくれるようになったのが、きっかけだった。
そんな感じで気が合い、年に2〜3回北海道で一緒に旅をするようになった。
乗り手と撮り手な感じで、お互い良い写真を残したいと言う気持ちでやっていたある日、ローカル問題に直面する事があった。
本気で乗って、本気で撮っている、写真や映像は良く見えるのは当たり前で、それを目した人はそこに行きたくなるのも当たり前…乗り手と撮り手にとってみれば達成感はハンパじゃないけど、ローカルにとってみれば、良い事は何もない…
ただその光景を追って来る人が増えるだけ。
そんな問題に直面し、ローカル達に迷惑かけてしまったことがあった…
でも、写真を残したいと言う気持ちは僕達の心の中あり、迷惑をかけずに写真を残せる、手付かずの大自然の中を歩き回り未開拓な波を探し始めたのが、adventure surfの始まりだった。
僕はこれからの人生… 色々とミスをしながら、知らず知らずのうちに迷惑をかけながら、生きていくと思いますが、壁にぶち当たった時は、その都度一つ一つ修正しながら、大切な仲間と大切な家族に認めてもらえるように写真とサーフィンをし続けていきたいと思っています。
そして、そんなadventure surfの扉を開いてくれた将平くんとも生涯一緒にadventureをして行きたいです。
これが僕の最後のコラムとなりました。第四回に渡りつたない文章を読んで頂き大変ありがとうございました。
そしてこのような機会を頂きありがとうございました。
one life 楽しんでいきたいと思います!!
それではまた!
my life is good!
abechan (the day photography) プロフィール
1977年生まれ
北海道の道東を拠点にSURF・SNOW・NATUREを撮影
'07年と '10年に米国「surfer」誌のJapan tripをphotographer 兼 guideで同行 ジョーカレン・ダンマロイらと作品を残した…
そこから更に写真の世界にのめり込み北方領土への旅を夢見て 今に至る…
最近は海洋プラスチック問題についての取組みや未開拓の波を探し求めadventureしている。
Instagram: @the_day_photography