みなさんこんにちは、KAMAです。
あっという間に3回目のコラムとなりました。
全4回の連載、最後までどうぞお付き合いください。
世代交代の波に一気に押されてしまった私。
そんな中、東京オリンピックの新競技としてスケートボードが決まり、
メディアもどんどん若いアスリートをTVで取り上げるようになり、
私は人目を避け、キッズがパークにいたら逃げるように他へ移動したりとスケボーをする事が苦痛になっていきました。
「もう体も痛いし、見られるのも辛いしやめてしまおうかな・・・」
そんな事を思いながら4年近く自分のスケートに向き合えないで過ごしていたある日、
地元、愛知県の期待のスケーターとして大会やメディアでも活躍している織田夢海(オダ ユメカ@yumeka_oda_1030)と同じパークで滑ることになった。
「あぁどうしよう・・帰ろうかな。お母さんたち見てたら嫌だな・・」
そんな事を思いながら滑っていたら夢海(ユメカ)が声をかけてきた。
「カマちゃん今日すごくフリップ調子いいね!一緒にバンクやろう~」
私はキックフリップ。彼女はもっと難易度の高いトリックをバンクを使って練習することになった。
キックフリップは得意なトリックの1つだったのに全然メイク出来ず、何度もトライした。
なんとかメイクしたものの凄くスケッチーで恥ずかしかった私に彼女は嬉しそうに駆け寄ってきて
「カマちゃんナイスー!夢海(ユメカ)も続けてメイクするね!」
とハイタッチをし楽しそうに滑っている夢海(ユメカ)。
「私のスキルの事なんて、別にみんな気にしていないんだ。思い込み過ぎていたのかもしれない。
スキルの差よりも一緒にどう楽しむのかを大事にした方が良いんだ。」
ただ当たり前のことなんだけど、誰よりも上手く・カッコよくをずっと思いながら滑っていた私にとっては気付けず、
プライドだけが邪魔をし、4年近く1番ダサイ スケートを続けてきた。
「これからは彼女たちと少しでも一緒に滑れるようになりたい!頑張ろう!」
私の心に抱えていた闇に少し光が差した気がした。
若手を支えるためにブランド(Sunny skateboard)を始めたのに私が支えてもらっているのかもしれない。
それからは夢海(ユメカ)やキッズと滑ることに抵抗が少し薄れ、スケートをする楽しさも戻ってきた。
まだネガティブな気持ちや恥ずかしいという気持ちが無くなったわけではない。
それでもやっぱりスケートボードは楽しい。
スケートボードをしていたから素晴らしい出会いもあったし、
凄いチャンスもあった。大切な事にも気付かされた。
私にとってスケートボードは人生なんだと、改めて思いました。
最後に話題は変わりますが、そんなSunny skateboardから告知です!!
来る6月11日(土)に松坂市総合運動公園スケートパークで女性スケーター向けのイベント
Girls Women Trans 『SKATE SESSION DAY』を開催します!!
豪華ライダーとのセッションや、スクールもありますので皆様ぜひお越しください。
詳細はこちらからご確認ください。
⇒Girls Women Trans 『SKATE SESSION DAY』イベント詳細
宮本美保(KAMA) (@kama0802)
スケートボート ナショナルチームコーチ
17才でスケートボートを始め
10代・20代は国内外のコンテストに参加し
2010年アジア人女性初となるDew Tourに出場。
2012年世界ランキング18位を獲得しました。
同年チヒロック(@chihirock)と共にサニースケートボード(@sunnyskateboard)を設立。
ストリートの撮影やイベント企画、スケートスクールなどを中心に活動。
Tokyo2020オリンピック スケートボートで日本代表コーチを務めました。