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コラム

杉『第5回 私ごと』

2021/10/06 tag:

私ごとで大変恐縮ではありますが、自分はbluth skateboards(ブルーススケートボード)という

ブランドを運営しておりまして、友達の友達レベルの、いつもお世話になっているスケートショップさんや、

近しいお友達の間柄にて小規模な展開をさせていただいております。

2010年、元々は自分用にクルーザーをデザインしてみたいと型紙を作り、WOODEN TOYの大場氏にシェイプと

塗装を注文し、手前味噌全開で乗っていたところ、それを見た数名の友人がそれは量産はするのか?

と、問い合わせをいただき、5本新たに作っていただいて納品した。

ことからスタートしました。

この、WOODEN TOYハンドシェイプによるデッキを「bluth / MASTER SHAPE SERIES」と命名し、

ハンドシェイプ、ラッカーフィニッシュによる少量生産のスペシャルモデルとしました。

わかる人にはわかる、ヴィンテージギターのようなウェザーチェック(経年劣化による塗膜のヒビ)も

出るなど、自分しかニンマリできないところも気に入っているポイントでもあります。

ちょっとこだわった部品選びに悩まされる、よそ行き用のクルーザーというイメージでしょうか。

sugi photo

その後アパレルや小物、アメリカのデッキ工場にて量産品のデッキ生産を始め、

工場生産品クルーザーシェイプデッキを「Push Master SERIES」

工場生産品レギュラーシェイプデッキを「Slap Master SERIES」

とシリーズで分け、グラフィックには某アーティストや、ディズニー©️描き下ろしアートなど

一つ一つ構想に時間をかけ、1点出来上がっては販売店に紹介しに行き、の繰り返しで

ゆるりゆるりと10年目を迎えました。

ディズニーシリーズは出来上がった当初は皆ブート品と思い込んで心配していたのがウケます。

そんな通常ではありえないことも友人や知人たちの手助け、

横の繋がり100%によって成り立っております。

sugi photo

bluth skateboardsは雑誌などのPR露出を行わなかったため、

ローカルパークや近しい人が営む店頭でそれを見た者しか知ることができませんでした。

いわゆるインディーズブランドです。

 

とは言え、その中で一番皆さんの目に触れたものはこのメッシュキャップかと思います。

「なんだか知らないがこのキャップ(ロゴ)は見たことがある。」

「〇〇パークのローカルの人が被ってた。でもなんだかは不明。」

その程度の認知が何年も何年も続くことで面白い出来事が起こります。

246号沿い、とある交差点でbluthのキャップを被って信号待ちをしていた人が

見知らぬ人に声をかけられ「なんでその帽子かぶってるんですか??」と言われ、

お互い自分の知り合い同士繋がったり若手スケーターがバイトしている居酒屋に来たお客さんが被っていた。

とわざわざ報告があったり。

島根県へ釣りに出かけた人が、道を歩いているおじさんが被っているのを見た。

ニューヨークで見た。ベニスで見た。とかとか

そんな報告もあったり、知る人ぞ知る、ではなく、自発的に「知る人しか知らない。」

という、そのまんますぎてうっかり出逢ってちょっぴりイイハナシして「ほっほぉ~」な状況が

認知度の低さゆえの、所有者の能動性に由った、特殊自動的PRを発していたのは事実のようであります。

sugi photo

バッグ、財布類はクランクバッグ(元メッセンジャーの友人が実用性を基にデザイン、

裁断から縫製まで全て1人で製作しているバッグ職人)が全て製作するなど、製品一つ一つ、

飽きのこない長く付き合える品々を生み出せるよう、日々思索しつつこねくり回し

なんでもないけど、なんか目立ってしまう、観念的なものを形にできるようなプロセスを

日々滑りながら妄想しております。

スケートボードの世界で、名前は知らないけど昔から知ってんだよなこれ(あいつ)。

街中で「ガァ~ッ、ガァ~ッ」って音がしてスケーターかと思ったら配達の台車だった。

そんなマイノリティゆえに気になってしまう存在。

って雰囲気になるのが理想かと存じます。

 

ある日出会って突然それが何か点と点が線でつながってパカァ~ッ!

と、かっ開いてしまった!ってなるか???

 

bluthも、そして皆さん自身の個性それぞれも。

超個性をめざして。

 

「奇跡を意識すればこそ、それは起こらぬ」

THE TRICK LESS WONDER 

bluth skateboards Web: https://bluthskateboards.com/

 

インスタアカウントもぜひご覧ください。

@bluthskateboards @sugistagram

 

1500記事以上ある、趣味性しかない自分のブログもあります

http://blogsugi.seesaa.net/

これにて、自分のコラムは終了とさせていただきます。

短い間ですが、ありがとうございました。

 

杉 プロフィール
東京都在住
世田谷公園スケートボードスクール
bluth skateboards代表
得意技:Hi na ta bo kko、パトロール

 

 

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