粋にやろーぜ!
オッケー了解!
なんてものごと簡単なわけにはいきません。てか意味良くわかんねーし。
なかなかむつかしい。それがかっこよくなくてはいけない。人生の問答に近い。
いつもの駒沢公園でのお話。
秋も深まると落ち葉がたまり、あちらこちらに散乱している状況で、
スケートするにはちと邪魔だな、、、と。
数日後、それが綺麗さっぱりなくなっていて、午前中の時間帯に綺麗に掃除してくれたスケーターがいたのです。
夏場、生い茂った新緑がフェンスの目を抜け出して邪魔だと、その草木も刈って綺麗さっぱり。
ゴミ箱の前には無数のゴミ袋にそれらの葉っぱが詰まっていました。
また、皆さんがオーリーで飛び越えているカラーコーンが次第に破壊され、
自立できない状態になっていたなと思っていたらある日みんな新品になっていることもあります。
フェンスの外でも、飲み物のペットボトルやタバコの吸い殻なんかも散乱していると思ったら
ささーっとほうきとちりとりを持ってきて、とあるスケーターが掃除していました。
こういった、自分の愛する遊び場を我先にとケアしてくれているローカルの方々。
もちろん自分から名乗ることもありませんし、スッキリさっぱりさらっとやることこなして
いつも通り滑っています。
「気が利いた、人が喜びそうなことをさりげなくすること」
と、「粋」のひとつの意味としてあげられていますが、まさにこれじゃんかよテヤンデェー!!
な、わけであります。
それぞれしてくれた人たちを自分も知っていますが、
本人たちは別に褒められようとしてやっているわけでもありませんし、
こういった気持ちと行為とが一致してこそ
そのパークの居心地の良さにつながるかと思うわけです。
駒沢がいつも平和なのはこうしたパーク想いの人が揃っているからであり、
「あいつがやった、こいつがやった、こんなとこもう来ねえ~」
と、とかくありがちなヤボ極まりない責任のなすり付け合いのようなベッタリネチョネチョした話が起こりにくいのも、
彼らローカルのいいお手本がいて、周りも目を光らせているからだと思っています。
爺さんから乳幼児まで安心して遊べます。
基本こうした行為は、ローカルの年配者に多く見受けられますが、
若手の皆さんにも自然に伝わっていますし、
実際のところ残念ながらパークはコロナで閉鎖中ですが、
いつもの面々には自分の家と同等か
次に馴染みの深い、大きな家族のような、心の場所と言えるはずです。
馴染みの警備員の方もスケーターの気持ちをよく理解してくださっています。
皆さんのご贔屓ローカルパークにも、きっと似た共通点があるかと思います。
そんな場所にローカル同士行ったり来てもらったりしてみたいものです。
何故ならば、そこにゃ粋な野郎どもが揃っているからなんだぜテヤンデェー!!
追記
コラム2連続で、パークでの理想的過ごし方のような話になってしまいましたが、
今後、社会的な見え方としてのスケートボードという側面が広く世間に出回ると予想されるいまこそ
スケーターの人格、もしくは人種を仮定して、何かしらの心持ち、理想があっても良いのではないかと
思った次第であります。
スポット、周り、自分、そして社会の目。
利己主義に徹しない限り、そこには害悪は存在しないはず。
杉 プロフィール
東京都在住
世田谷公園スケートボードスクール
bluth skateboards代表
得意技:Hi na ta bo kko、パトロール