今から30年ほど前の私は、冬山に籠りっきりでスノーボード三昧の毎日で、
長野オリンピックに出場するんだと!とか甘い夢を見ていました。
しかしその代償は大きく、ハーフパイプで大けがをして3度の手術を受けたことにより、
予定していたカナダへのサマーキャンプ行きを断念。
ひょんなことから仲間との種子島サーフトリップについていくことにしました。
そして伊丹空港から向かったその先は、人生の半分以上を過ごすことになった楽園との出会いでした。
当時、3週間ほど泊めてもらった宿は1泊1,000円と格安で、歩いてすぐの美しいビーチと波、
そしてアイランドスタイルと言う言葉が似あうローカルサーファーに囲まれて、
私には天国のような日々でした。
そんなビーチでのある日、ビキニ姿で波乗りをするロコガールと仲良くなりました。
それが後に私のバキー(お嫁さん)となる人との出会いでした。
すっかり魅せられてしまった私は島に通うことが多くなったのですが、
今から考えれば当然のことながら、アッと言う間にロコ達の間で噂は広まり、
み~んな私がどこの誰なのかを知っていたようです(汗)
島のリズムも何もわかっていないにも関わらず、島の人はとても優しく、
よそ者扱いせず仲間のように接してくれました。
トリップサーファーとして通い続けていたのですが、
今、こうしてORIGINの店長として波乗りしながら世界中の方々と出会えるのも、
支えてくれるバキー、そして何より恩師であり兄貴のような存在である
美春荘・ORIGINのオーナーであるカッチャンのお陰です。
これからも種子島ローカルサーファー、種子島を訪れてくれる人のために
できる活動を継続していきたいと思います。
岡澤一平 プロフィール
種子島在住 サーフショップORIGIN店長