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コラム

川邊尚浩『第3回 ケガ』

2021/07/07 tag: 川邊尚浩

つい最近のケガは左ヒジの脱臼。

勿論スケートでの負傷

 

家から近いので、ちょっと時間があればちょくちょく滑りに行くパークで、高さ1800ほどの程よいランプ。

いつものようにボンレスフェイキーと言うニッチなトリックを積んでいた。

デッキを掴んで前足でフットプラントし、アール面に戻ったその瞬間!逆にまくられ面に左手を突いた!

激痛!

恐る恐る左ヒジを見ると見るも無惨、異様な形、雰囲気!?

 

終わった、、、

 

骨折→救急車→入院→手術→退院→リハビリ

軽く見積もっても三ヶ月は社会復帰不可能。

経済的なダメージも図り知れない、と最も深刻なケースを想像する。

 

これは過去に「足を激しくグリっちゃった、歩けるから大丈夫」なんて思って病院行ったら、

「わかります?折れてますよ」

と地獄に突き落とされた。

この経験則から最悪のケースも想定する事にしている。

 

緊急搬送かれた病院で、若い女性医師に「折れてますかね?」と恐る恐る聞くと、

か細い声で「そうですね」と死刑宣告。

 

20年以上続けて来たスケート人生の終わり!

なぜなら、10年以上前にも同じ左腕を2回も骨折しかもプレートが入ったまま。

医者にも「次は無いよ」と言われていたからだ。

 

激痛を堪えレントゲンを撮る。

顔面蒼白のまな板の鯉。すると、

レントゲン写真を見た若い女性医師の口から

「脱臼ですね」と天使の一言。

地獄から天国!

レントゲン写真を持って病院内を走り回りそうになる気持ちを抑える!

この最後の審判にスーパーギリギリの「無罪」を言い渡された!

 

かくして、1ヶ月の離脱から奇跡的に復活。

(家族に多大な迷惑をかけてすいません)

 

スケートボードに乗れる喜びを感じる事ができている。

スケートできるだけで人生丸儲け。

スケートボードは人間の傲慢、傲りを戒め謙虚にしてくれる。

何度も骨折、脱臼、靭帯断裂、脳震とう、激しい痛み、恐怖をしてもまた手を出してしまう恐ろしい中毒性も持っている。

スケートボードは神か?悪魔か?はたまたスポーツか?宗教か?犯罪か?

Kawabe photo

 

川邊尚浩プロフィール
東京在住
gold school代表 おっさんスケーター

 

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