初めまして稲村樹と申します。
まず初めに今回、ここでコラムを書かせて頂く機会を与えてもらったこと、そして、紹介してくださった小西隆文さん、本当にありがとうございます!
このコラムはテーマ自由ということで、何を書こうが少し戸惑いましたが、せっかく書かせてもらえるのであれば自分がどういう人間か知ってもらおうという事で今回は現在地というテーマで綴ることにします。
ということで、自分の現在地を自己紹介を兼ねて。
自分は95年生まれの現在、25歳。
愛知県出身で冬は白馬をベースに活動しています。
小さい頃は、休みの日になると自宅から近い、岐阜のスキー場に連れて行ってもらい家族でスノーボードを楽しんでました。そんな時、岐阜のダイナランドで行われたライオ田原キャンプに参加したことをきっかけにスノーボードにのめり込んで行きました。
そこからJSBAの大会に出場してみたり、スキー場で行われている大会に積極的に参加していきました。ただ上手な人達と滑りたい、そんな気持ちで出ていたはずの大会も気がついたら、世界の大会に出て活躍してみたいという気持ちに変わっていきました。
NANSHAN OPENでの1カット。文化が全く違う中国は結構お気に入り。
そんな時、丁度、スロープスタイルがオリンピック種目になった。
大会に出ていた僕は自然とオリンピックを目指すことになっていった。
そして同時に、創設されたばかりのナショナルチームに運よく入ることができた。
その後、数年間はナショナルチームで活動して世界選手権やワールドカップを回っていたが、怪我が続いたことが原因で大会に出場することから離れていった。
その時の年齢は21歳。
自分はもっと滑りたいし大会にも出たい。けれど、満足に滑ることが出来ないのは自分が1番理解している。
”今はとにかく出来そうな事をやってみよう”。ここからの数年間が今の自分の基盤となった。
SALOMON jr.の子達を連れてアメリカ・コロラドへ。彼らの活躍は楽しみの一つ。
現在はSALOMONやMURASAKI SPORTSとライダーとして契約させてもらいながらも、COWDAYの大会運営、プロスノーボーダー育成組織RIDER WORKSなどの選手育成にも携わらせてもらっている。他にもあるが、これが今の僕の主な活動です。
北海道でのバックカントリー
今でも滑る事が大好きだ。去年から仲間とバックカントリーにいったり、春になるとパークを滑り込んだり、そこはほとんど変わっていない。むしろ、怪我も癒えてきたものあって、ますます好きになっている。
最近出会った相方ホーリーこれからの活動を一緒にすることが多くなりそうな仲間の一人
なぜ裏方のことをやっているのか。最近、そんな事をよく聞かれる。
理由は沢山あるけど、ただ一つ言える事は一所懸命に取り組んでいたら、そこに成長があって、楽しみがある。
足らないことはその都度、勉強して身に付ける。
それが形になり、成長に繋がり、新しい考え方が自分の中で生まれてくる。
様々な経験から得られる成長は僕にとってはスノーボードのスキルを上げる事と同じ。
今はそこの楽しさに魅力を感じています。
つまりやっている事は増えたけども、僕にとっては滑る事と同じ感覚。
スノーボードを軸に置きながらも、色んなことに挑戦させてもらっている。
それが今の自分の現在地です。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
それではまた次回。
稲村樹プロフィール
愛知県扶桑町出身。95年、現在25歳。
小学生の頃からスノーボードを始め、インドアゲレンデやジャンプ練習施設などで培ってきたスキルを発揮し、スロープスタイル、ビックエアの国際コンテストをメインに活動してきた。
また “HYWOD” の一員としても、映像を通して自分のスタイルを表現。数々の世界中のコンテストを巡り、スキルを磨きあげてきた。 近年では、滑り手の活動以外でもコーチングや大会運営など精力的に活動の幅を広げている。