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コラム

片山千夏『第1回 ボディーボードの世界』

2020/07/01 tag: 片山千夏

初めまして。
プロボディーボーダーの片山千夏です。
私が使用しているボディーボードである、V-bodyboardの社長より紹介を受け、コラムを書かせて頂くことになりました。
初めてのことなので不安ではありますが、私なりにボディーボードの魅力についてお伝え出来たらと思っております。よろしくお願いします。

今回はボディーボードについてよく知らない方も多いと思いますので、ボディーボードについて紹介をさせて頂きます。

ボディーボードは、水泳で使用するビート板を大きくしたような発泡スチロール製のボードを使います。中にはストリンガーが入っているものもあれば、入っていないものもあります。また、発泡スチロールの質にも様々な違いがあります。そのようなボードに、腹ばいになって波に乗り、技をするスポーツです。
ボードの上に膝立ちになるカテゴリー(drop knee)もありますが、私は腹ばい(prone)のカテゴリーをやっています。

Katayama Chinatsu Photo

サーフィンとは違い、ボードにフィンはついていません。両足にフィンをつけて進みます。ライディング中はフィンを水面につけたり浮かしたりします。ボードの先端から足先まで全てをレールにしてライディングをするという事です。
また、腹ばいのまま波に乗るので、トップからボトムに降りる際のスリルはジェットコースターさながらですし、腰サイズの波でもリップは頭より上にあり、ボトムからトップに駆け上がる快感を味わえるのは、ボディーボードの特権です。
またサーフィンと比べて、ライディング中に全身に感じる水しぶきの量も多く、波と一体になって水を感じながら楽しめるスポーツです。

Katayama Chinatsu Photo

日本では、ボディーボードは女性がするイメージが強いですが、海外では男性の競技人口が多く、女性よりもアクロバティックで、まるで異次元に飛び出したかのような、高さと滞空時間のエアーをする選手がたくさんいます。ここでぜひとも格好いいライディングの数々を紹介したいのですが、始めたらきりがないので興味があればインターネットで検索して下さい。きっとボディーボードを知っている方でも、イメージががらりと変わると思います。

ボディーボードもサーフィンと同様のルールで試合を行います。採点方法も変わらず、波のセレクト、スピード、フロー、パワー、技の切れや完成度などを混ぜ合わせ、1本のライディングに対して10点満点中何点かで評価をします。そして時間内に演技したライディングの上位2本の合計点で競います。
ボディーボードにも技があることを初めて知る方も多いかと思います。実はあるんです。代表的な技は、スピンとエルロロ。この2つの技については、次回紹介したいと思います。

ボディーボードを知らない方でも、ここまで読んでくれていたら嬉しいです。皆さんの知らないボディーボードの世界を、これからもお伝えしていこうと思いますので、よろしくお願いします。

 

片山千夏プロフィール
1991年、千葉県にあるサーフショップ、OCEANZONEの長女として産まれる
20歳から本格的にボディーボードを始める
2016年にはNSA年間グランドチャンピオンを獲得し、翌年にはプロ資格を取得
2020年にはBe-Zel bodyboarders teamを結成し、ボディーボード普及活動にも力を入れている
プロボディーボーダーの他に理学療法士の資格を持ち、病院でリハビリの仕事にも従事している

 

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