自分も飽き性な部分があるが、昨年12月にカリフォルニアに行ったときに強く印象に残り感じたことがある。
20年前に3か月ほど1人旅をカリフォルニアでしたことがあり、目にするもの、耳にするもの、すべてがかっこよく感じ。
海に行けば有名プロサーファーを見ることができ、当時プロサーファーを目指していた自分は毎日いろんな所で刺激を受けていた。
今と違いインターネットがなく、知人や先輩、雑誌からの情報収集だったと思う。
また自分がカッコいいと思った人の真似もしてみたりした記憶がある。
当時流行っていたものよりも、自分の好みでいろいろ選ぶことができた。
サーフボードに興味を持ったのもこのころだ。
今でいうミニボードもこの時、初めて手にし短いボード特有の動きや体感速度に驚いた。
今と違い、大きく区切るとすれば当時はショートボードかロングボードの時代だった。
しかしプロサーファー目指し、若く体力もあった自分はなんの疑問も持たず当時スタンダードだった5‘11くらいのショートボードに乗りまくったが、徐々に固定概念を頭から切り離し、カリフォニアで様々なサーファーを見ていろいろな選択肢が広がり始めた。
昨年12月にサンディエゴからサンフランシスコまで毎日移動しながら、旅の途中に当時住んでいた懐かしい町に立ち寄り探索してみた。
町並みは当時の雰囲気が残り、多少店舗は変わったかもしれないがほぼ変わりがないように感じ、どこか懐かしい気持ちが蘇った。
それは車だったり、服だったり、靴、ブランドや音楽、色合いなど様々だ。
車を運転中にラジオをつけると最新の曲と思われるものから、昔から人気の曲まで様々のものが流れていた。
よく見るとその辺にいる10代から自分と同年代と思われる様々な年齢層が当時カッコいいと感じたようなファッションを楽しんでいた。
個人的にはシンプルなものに最近強く惹かれることが多い。
この旅で流行りに流されず、良いものは残り続け、次世代まで伝わることをこの旅の最中に感じた。
自分も流行りに惑わされず、ブレずに進んでいきたいと考えさせれる貴重な時間だった。
越後将平プロフィール
1976年生まれ宮城県出身、神奈川県在住
プロサーファーを経験しDusk suitsというウェットスーツブランドを2016年にスタートさせました。
これまで経験してきたことを製品作りに反映させ、サーフィンの技術や知識を関わりある皆様と共有できるブランドを目指します。