今回でSURFコラム最終回となるわけですが、およそ一か月間で4回ものコラム執筆、私もはやコラムニスト笑。
波乗リスト、横乗リスト、コラムニスト... ミニマリスト、スペシャリストはカッコいい響き、アルピニスト!、ピアニスト!?ではないですが憧れますね。 前置きはこれくらいにして笑、今回は予告通り「実はここだけの話~森の波に乗る~」本題に入ります。
ヤンバルは海も素晴らしいが、森も素晴らしい。どの森も人影は少なく、ただただ亜熱帯の生命力溢れる緑と木洩れ日が続く。
散策すると、その目線でなければ気付かない、海で言えば人気のないポイントの宝庫が存在する。
そして、ヤンバルの風と緑と光を浴びながらskateする。ただただ滑る。心地良さの為に...と生まれたのが自身が制作しているST skateboardだ。(STは昇天の略)笑
このボード、乗ってみたら分かるのだが気持ち良さに長けている。まあ、そう作ったから当たり前なのだが、トリックしようなどという気持ちがおきないくらい気持ちいいのだ。
かつて、世界にはこの地球が素晴らしい事を知っていて、目の前に喜びが有ることを知っている先住民達がいた。当然のように自然と共に生き、喜びを分かち合い、言葉がなくても察する(テレパシーとも言う)能力のある人達。
不便という見方もあるだろうが、情報もなく、知識と経験と察する能力でクリエイティブに生きていたであろう人達。そこへ、新大陸発見!!などと、喜び勇んで足を踏み入れた新たな人達。その新たな人達は、新大陸と思っているから、「見えない」事だらけ...先住民も緑も木洩れ日も海の青も!見えないから、察する事もできない。大事にもできない。大事じゃないからシェアもできない。そして壊す。開発して便利になりたいはず!という一方的な考えで... 更にどんどん「見えない人達」を招き入れる。生まれ持ったものが違うのだから、その価値観の違いを嘆いてもしょうがない。 ただ、何事にもある一定の侵してはならない領域がある。海にも山にも都会にも、どこにでも在る領域。その領域さえ犯さなければ、本当は世界中平和なはず... そして新たな「見えない人達」の感覚で若者や底辺の拡大を狙っても、大きく膨らむのは経済ばかりで、クリエイティブさや文化はどんどん廃れていくように思う。経済の発展と利便性と効率の良さばかりに重点がおかれ、1歩1歩、自ら答えを探してゆっくりと答えを導きだす事が敬遠される世の中。数式は暗記していて答えは出せるけど、物事の本質は全く理解できていない受験勉強と似ている。クリエイティブでなくなっていくのは致し方ないかもしれない。 そもそも、動機が違うのだから当然だ。
最初は自分の為に作っていたskateboard。次に家族の為に、そして仲間の為に作るようになったskateboard。 一本一本、森の波に気持ち良く乗る事をイメージして削る。
ST skates × オナガカズシ@k_z_4_o × KIAORA × アダン編みNeコラボモデル
ST skatesも地域のskate好きクリエイター達とのコラボモデルを製作するようになってきました。
ST skates × 安田協同店コラボモデル ヤンバルの大自然に囲まれた小さな集落にある安田協同店(協同店とは集落の住民が共同で出資・運営する商店)とのコラボskateも製作中。 もちろんオーナー夫妻もskate好き。 森の波に乗り、安田協同店コーヒー飲みながらのゆんたくはまさに昇天コース!笑 ただ滑るだけではなく、自然とその地域に暮らす方々との交流も大切で面白い。
僕らは海も森も、まずは自然ありきで、それと共鳴したくて波やスポットを探して、阿吽の呼吸で察して(テレパシー使えて)、シェアできる少数の仲間と喜びを分かち合う!
マイノリティゆえにクリエイティブ。
自分には、その生き方が面白いのだ。そのために、人気のないポイントの開拓に力を注いだのだ。決して「新たな見えない人目線」ではなく。
だから、自分の作るskateboardはスケートパークでトリックいっぱい決めて将来はオリンピックに!というボードでは決してない笑 若者の育成、底辺拡大なども考えていない笑 とにかく、自分がクリエイティブに楽しむ!もし、自分が若者に伝えるとしたら、それしかない!
4回にわたる謎のSURFコラムにお付き合いいただきありがとうございました。 実はここだけの話、自己紹介してないです、いらないです、ただ本質と自由を思考追求するあっち側の人間です笑 インタースタイルと言う横乗りメインストリームに、なぜ?僕のようなメインストリームからほど遠い人間がコラムを書く流れになってしまったのか? 新たな時代の波のピークが見え始めているのだろうか?はたまた間違って里に下りてきて見られちゃった雪男的な出来事なのか?笑
わかる人にはわかる...もし、共鳴したければテレパシー送ってください笑
ST skates×オナガカズシ@k_z_4_o×KIAORAコラボモデル。 左がデザイナーのオナガカズシ氏@k_z_4_o 右が愛と希望のマッサージKIAORAのヒデさん
名護市東海岸の小さな集落の小さなカフェ@irie_mumでST skates試乗出来ますよ~。
Kakky Blue Linkプロフィール
青森県出身
沖縄でSUPサーフィンとFOIL SUPサーフィンのガイドBLUE LINKを営みながら、
ヤンバルの森を滑るためのSKATE「ST SKATES」作ってます。
BLUE LINK http://r.goope.jp/bluelink
サポートshop「立漕屋」https://www.tachikogi-ya.com/