競泳でオリンピック出場経験があり、2000年のシドニーオリンピックでは400mメドレーリレーで銅メダルも獲得した私がなぜINTERSTYLEのサーフコラムを書くことになったのか、自分でも少し不思議な気分ですが、これから4回のコラムのお付き合いをどうぞよろしくお願いします。
私は生まれも育ちも四国・徳島。有名なサーフポイントも多くあり、その環境で生まれたり、その環境を求めにやってくるトッププロも多くいます。しかしながら私にとってはほんの数年前までは海は無縁の世界。小さな頃からオリンピックに出場することを夢にして毎日プールで練習を重ねる私は海で遊ぶことはほとんどありませんでした。
そんな私が大学を卒業し競泳選手として一線を退いてから出会ったのが「ライフセービング」でした。常々、プールや海、川、用水路で起こる水の事故。その事故で尊い命が失われていることに心を痛め、何か自分にできることはないかと考える中、ライフセービング活動というのを知り、資格をとって、仲間を集め、できることから少しずつ始めていったのが今から約8年前。
ライフセービング活動の多くは海です。それまでプールでしか泳いで来なかった私は最初は海が怖くて怖くて(今でも怖いけど)、足がつかないと不安になり、スネ波にビビり、風のことにも当然無知で、どうしようもなかった私に海のことを教えてくれた師匠がいました。師匠というと勇ましい感じがすると思いますが、ちっちゃいおっちゃんです。ちっちゃいおっちゃんは私に海のことを沢山教えてくれました。
徳島ライフセービングクラブを立ち上げて活動をする中でキャッチフレーズが生まれました。「徳島の水辺をもっと楽しくもっと安全に」。もっと楽しく?私は海で楽しめている?そう思い始めたのはライフセーバーとして活動し始めて2年ほど経った時、ちっちゃいおっちゃんから「本格的にSUPをやってみないか?」それが今の私がある一番大きなきっかけだったと思います。
今現在、徳島ライフセービングクラブの代表として、また(公)日本ライフセービング協会のライフセーバーとしての活動をしながら、ちっちゃいおっちゃんのショップ・ファンライド徳島のチーフインストラクターとして活動をしています。また、日本スタンドアップパドルボード協会の公認インストラクターであり、四国ブロック代表も拝命しています。私の相棒はNSPです。NSPのチームジャパンの一員として各地の大会に出場をしていますが、実は成績はパッとしません(笑)。SUPの楽しさを伝えられるようお役に立ちたいと思っているライダーです。
他の競技では日本のトップとして世界を舞台に戦ってきましたが、海やSUPではまだまだ翻弄されることがいっぱい!サーフィンもしていますが、最近はウインドサーフィン、SUP Foil、WING SUPとどんどん広がる私のサーフィライフをお伝えしていきたいと思います。
源純夏プロフィール
1979年5月2日(40歳) 徳島市生まれ
八万小学校-八万中学校-城南高校-中央大学法学部卒
1996年アトランタオリンピック
50m自由形 12位
100m自由形 予選落ち
2000 年シドニーオリンピック
50m自由形 8 位
100m自由形 7 位
4×100mメドレーリレー 銅メダル
徳島ライフセービングクラブ代表
徳島県水泳連盟理事
チームNSP
日本ライフセービング協会
サーフ・アドバンス・ライフセーバー
大阪ライフサポート
PUSH 認定インストラクター
SUPA 公認インストラクター