わが校では、全校生徒をオールスターズと呼ぶ、才能の塊..天才だから
無尽蔵のエネルギー、パワーに漲ってる。ただ、燃費が非常に悪い。
調子に乗ってると凄いことを見せてくれる。見てるだけでも楽しい。
通信制は自学自習なので教科書を読んでレポートを提出させるのだが、
その方法が、天才はAI導入。やることが違う。
HeySiriって・・・そして、質問の仕方も天才
一発回答、なかなか同じようにはいかない。さすがである。
勉強で集中力が無くなると、スマホでゲームやYouTube。
そっちの方が、集中力使いそうだが天才は違う。これが休憩でリラックス出来るらしい。
おまけにゲームやアニメに歴史ものも多いから、歴史に詳しい。
教科書って・・・ 重い・・・ タブレットがあるのになぁ・・・と、ツイート
その教科書内容もリアルティに溢れてる。天才にはこのリアルティでも遅れてるようです。
全員にタブレットを支給してるのだが、いろいろな面で役に立ってるらしい。
デバイスは完璧に使いこなす。
天才は点数に拘っていないようで、「このくらいで」的な満点の為に全部埋めるのはカッコよくないらしい。
実は、書くのが面倒くさいだけである。
オールスターズは、コンペ班とエンジョイ班に分けられる
コンペ班は、競技中心でスケジューリングされ、技術向上とチャンピオンをめざす
エンジョイ班
競技に興味がなく楽しくカッコいいサーフィンめざす
もちろん卒業の為の学業を熟しての事
今回はエンジョイ班について書きます。サーフィンのチカラが必要な子たち
入学してくる子の23%がサーフィン初心者で
中学では不登校だったり、病から体力がなかったり
この子たちに共通しているのが人間関係に何だかの大きな挫折を経験してきている事。
その分、身を守るため特殊能力を身に着けてる。
普段は、ほとんどしゃべらない子がSNSでは頻繁にメッセージをくれたり。
体力はないが努力は誰よりも惜しまなかったり。
言葉を一回で理解出来ないが、繰り返すことで凄いことを見せてくれたり。
特に凄いのは、処世術を身に着けており、大人を動かそうとしたり。
ほめ殺しの術を使ったりと、もういろいろ。
「先生、僕を波の向こうに連れて行って」「先生、岸に上がりたいから連れてて」
時に、この連れて行って攻撃だったり
「先生は神だぁ」と、すぐに神にしてしまったり。
まずその特殊能力を理解してあげるところから私たちの付き合いが始まっている。
相手も特殊能力なら受け取って返す側も、また特殊能力・・・
だが、心に刺さる言葉で返すつもりがよく的を外す。
でも外れても、この子たちは優しい。
一度心折れて、立ち上がってきてるので心は強い。そして自分を理解してくれる人には優しい。
天才VS神
知らない人が聞いたら理解不能かもしれない、そこがまた面白い。
それはそれは天才。
子供たちを通して見えるもの...
子供たちが発する言葉は家の中で使う言葉であり、身近な大人が使う言葉。
そして、物の捉え方、考え方、行動の仕方まで。
まだ、ほかの方法やアイデア、選択肢が無いのです。
ネットやテレビで情報を得てもその先が想像できないのです。
コミュニケーションを取りながら理解をし、少しづつ「気づき」を返りて行くと解決に向かう
ちょっと時間がかかるが一歩前進していく
太陽の下、波に心洗われ、潮に身を任せてるうちに心身ともに健康に、そして笑顔に
サーフィンの不思議なチカラ
特殊能力を身に着けた子たちに一番必要だったのは、このサーフィンのチカラ
海に浸かってるだけではダメ、サーフィンの高揚力や目に飛び込む素晴らしい映像
コケて、ぐちゃぐちゃに波に巻かれて怖い思いも大切
だれよりも海水を飲み、大きな波に巻かれ、潮に流されても、またパドルする
凄い根性を沢山見てきた。波に乗れずに一日が終わっても楽しいと言う
この子たちの本気度は、時にコンペ班のスターズに勝る時がある。
通信制高校サポート校
日本サーフアカデミー高等部
https://www.nsa-hs.net/
学校法人山口精華学園 神奈川校・千葉校
松本剛直プロフィール
稲村ケ崎に親戚の家があったのでサーフボードとの出会いは物心ついたころ
はじめて波に乗ったのが小学生のころ、それから半世紀、海と共に。
日本サーフアカデミー高等部 入学相談員