ここ数年、またさらにスノーボードが楽しくてたまらないのであります。
やればやるほど広がる世界に、みえる世界。
これは一生、やめられないんだろうなぁ。
ハイクきついなぁ、ちょっと怖いな、わくわくとドキドキ、緊張、、なんて思いながらも登る足どり。
それでも一歩ずつ、しっかりと真っ白な雪の上を進ませるあの衝動はなんなんだろう。
自分の胸の奥の声は、絶えず「進むぞ」と「まだまだ行きたい」と言っている。
あぁ。気付けば雲の上だ。
標高の低い雲の下は薄暗く雪がちらついていた。
雲の上は真っ青な空と太陽と、キラキラ光る雪面に木々の枝にビシっとくっつく雪。
冬の晴れた空の太陽はすごく柔らかくてやさしい光で照らしてくれる。
こんな世界があることを数年前までは知らなかった。
正確に言えば 見えてなかったのか 気が付かなかった だけなのかもしれないなぁ。
柔らかな木漏れ陽や足元に咲く四季の野花、毎日の風や天気の変化で色んな表情を魅せてくれる雪の造形美。
土に還りまた次の命を芽吹かせようとする自然の中の命の連鎖。
スノーボードは自然をフィールドとするから、その声に耳を傾けるようになった。
そうすると、どうだろう。
日々の些細な雪の変化や自然環境の変化にも少しずつ気づくようになってきて、楽しそうな地形や遊び方も以前にも増して見つけることができるようになってくるんだ。
知れば知るほど面白い。やればやるほど広がるスノーボードに魅了されっぱなしです。
パークリフトばかり乗っていた20代前半、今はスキー場を滑るとき一番長いリフト、もしくはゴンドラでトップトゥボトムいわゆる山の上から一番下まで止まらずに滑るのがわたしの好きなライン。
迂回路のカベで遊んだり、ツリーラン、パーク、カービング、スキーしか行かないようなコブコブ斜面も行くし、飛べる場所や遊べる地形は山ほどある。もちろん、きっとどこのスキー場にも。
遊ぶところや楽しい場所を見つけるのは自分自身なのだ。本当はいつも身近な場所にある。
日々の喜びやしあわせもきっとそうなのかもしれないなぁ、なんてね。
周りをよ~く見ることで気付かされることが山ほどある。
そして素晴らしい反面、危険も伴う自然相手の遊びの中ではとても大事なこと。
自然の美しさに厳しさ。楽しさも難しさも、すべてが表裏一体だからこそ最高に楽しいのはもちろん、学ぶことも多いスノーボードは私にとってきっと生涯の「師」のような存在なのだろうな。
常に謙虚にいること、取り巻くすべてのものことは決して当たり前ではなく、感謝の心と尊敬の念をもって接すること。
ここだ!と思った時には自分を信じてまっすぐに進むこと。
それでいてどんなときにも対応できる柔軟な柔らかさも必要だ。
そして何かに迷ったときには自分のワクワクするライン(道)を選ぶ。楽しむ。
もっとおっきくなれば、きっともっと世界は広がるんだろう。
そのためにはまだまだ修行も必要。
スノーボードだからこそ滑れる場所。刻めるラインがある。
一歩ずつ、これからもその世界を生涯かけて広げていくのが楽しみでたまらない。
世界は広い。山はでっかい。
その先にある世界は今まで出会ったことのない豊かで素晴らしい世界なんだろうなと想いを馳せる。
そうして奮い立たせる想いが、足を前へと進ませる。もっと高い場所へと登らせる。
安全第一、沢山学びながらこの先もまだ見ぬ素晴らしい世界へと進んでいこうと思う。
笑って汗をかきながら、ね。
加藤彩也香(Sayaka Kato)プロフィール
1992年10月11日生まれ 佐賀県出身
スノーボードや自然との関わりを活かし地球上にたくさんの笑顔を増やすキッカケづくりを天命とし、その和を繋げるプロジェクト「MANA」を進行中。
現在は長野県大町を拠点にマウンテンフリースタイラーを目指し枠に因われないスノーボードの追究を続ける。
自然、旅、音楽、綺麗なものやカッコイイもの、楽しいものが大好きな25歳。
RIDE SNOWBOARDS/ OAKLEY/NEFF/ Airblaster/ (株)タカアキ/ おおくま産婦人科/ 三根コンタクトレンズセンター
Instagram:SAYAKA_419