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コラム

亀岡祐一『第1回 Keep on pushing.』

2018/08/01 tag: 亀岡祐一

私、CREAM UNITEDの松川BOSSからバトンを受けました亀岡と申します。計4回のコラム、お付き合いどうぞ宜しくお願いします。
ってかお前誰よ?という方の為に自己紹介を。

1973年生まれの横須賀出身横須賀育ち。小2の頃に飲んべぇだった親父が癌で亡くなり、母と7つ年上の姉の3人で多感である時代を過ごす。
自分のスケートとしてのルーツはその7つ上の姉で、流行に敏感だった姉はスケートボードを持ってきた。練習につき合えと夜に引っ張り出され、おまけとして一緒に近所のロータリーでやり始めたのが中学1年の夏。姉に話を聞きながら、1台しかない板を交互に使っていた。
その板というのが当時あったMAX MOTIONの「LIVE TO SKATE」という板(写真)で、先日のAKIさん(秋山氏)のトークショーで聞いた限りだと恐らく国内でプライしていたんじゃないかと思われる。ちなみにトラックはエアートラックというこれまた国産トラック。表のグリップテープは、スケートボードより前にガツンとやられていたTHE BLUE HEARTSのボーカルの名前を型作ってある。今こういった若さを見せるのは少し恥ずかしいのだけれど、人間としての亀岡を組み立てている大事な要素のひとつとしては外せない。

kameoka photo

この半年後、1988年に当時のスケーターズバイブル「ラジカル・スケートブック」が発売され本格的にスケートボードに魅了され、その春に自分の板を買いに原宿ストーミーへ。手にしたのは丁寧な作りで気に入った、SCHMITT STIXのRIP SAWでした。

その後横須賀にWILD BOY’Zという伝説のローカルスケートショップが出来、そこのお客さんからバイト、店長を経てうみかぜ公園設立に関与し、うみかぜ公園完成の翌年(1999年)に独立。自分の店DOUBLE FAITHをスタート。
スケーターとしては1993年にAJSAのアマチュアサーキット1位で翌年からプロクラスに出場し、初期GIRLの日本内フローライダーからJASON LEE率いるSTEREOへ。その後T-19の兄弟ブランドだったTERRAFIRMA FORCEからシグニチャーデッキをリリースしていました。
とまぁこんな流れから今はお店の役目はホンD「ours skate co.」に任せ、インストラクターとしてスケートボードスクールを生業としています。オリンピックといい時代は変わってきているんですね。
昔と今を比べるというのもあまりどうでもいい事ですが、30年以上業界から離れず、スケーターとして一度も止める事なく滑ってきたおじさんとしてはそれなりにこだわりというか想いがある。やっぱりスケーターはずっとスケーターであるべきだと私としては思う訳です。

私がスケートを始めた80年代後半。その頃はサーフィンのおまけ的なスケートボードから抜け出し、一人歩きを始めた歴史的なブームだったと思っている。
何故ならサーフィンはやってないけれどスケートはしている、という人が増えたのもこの時代だったから。かく言う自分もそのクチだ。サーファーが良いとか悪いとかというのとは別の話なのだが、そういう部分からサーファーとして見られるのが嫌だった。その流れでVANSを履くのも抵抗があり、ハイカットのバッシュやAIR WALK、VISIONのシューズを好んで履いていた。
他愛ないけれどそれが私にはとても大事な事で、今でもスケーターとしての自身のプライドを作っているんだろう。
次回もそんなささやかなプライドの話をしていこうと思います。

 

亀岡祐一プロフィール
1973年生まれの横須賀出身在住うみかぜ公園率80%のスケートボードインストラクター。
ダブルフェイス代表。夢は大きく歩みは遅く。学ぶ事教える事が楽しくて仕方ない年配スケーター。

 

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