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 COLUMN
surf columnSURF COLUMN 2007/11/21  
守山倫明(モリヤマミチアキ)
1958年生まれ 京都府京丹後市出身 京丹後市在住
サーフライダー・ファウンデーション・ジャパン代表
八丁浜・琴引浜をホームポイントするサーファー。三代続く旅館を営みながら、83年よりソルジャーブルーサーフショップを開業。ポイ捨てゴミ・漂着ゴミ・消波ブロック投入・埋め立てによるホームポイントの破壊に憤りを感じ、サーファーによるビーチクリーンナップなどの啓発活動や埋め立て反対運動を起す。99年SFJ理事就任。03年SFJ代表就任。
1回目 2007/10/17 『節電サーファー宣言!サーフィン行くときゃプラグを抜こう!』
2回目 2007/11/7 『サーファーが目指す真の海浜環境とは?』
3回目 2007/11/21 『山を見てサーフする』
4回目 2007/12/5 『空前のサーフィンブームが意味するもの』
5回目 2007/12/19 『全国のサーファーへ告ぐ!』

『山を見てサーフする』

 私は、初めてのサーフポイントに入る時、まずそのポイントのバックボーンである「山」を見てからサーフしている。
奥深い山々なのか、針葉樹・広葉樹どちらが多く生殖しているのか。
また溶岩質なのか。
粘土質なのか。
川は何を運んでくるのか。
ビーチの傍らにはどのような岩があり、どのような小石や砂があるのか。
河川敷の石の大きさや石質など手にとって観察している。
砂洲を形成しやすい環境なのか。
砂浜はどういう原理で形成されているのかを見渡し、慎重に海に入るのである。
つまり、山から流れてきた川の水が海と接する場所「海浜」はその答えを教えてくれる。
リーフポイントでは、むき出しのロックの形状や磯棚のつき方。海草の生え方など。せりたつ崖の下の地形が波動をどう受けとめているのか。またどう侵食されているのか。用心深く注意をはらうのである。
©Photo Char
 たとえば、ロックや砂の質がわかればワイプアウトした時の巻かれ方をそれなりに調整できるからである。もちろんビックウエーブになれば神に祈るしかないのだが、海草が身体を守ってくれたり、岩と岩の間に隠された「うにのとげ」から素足を守ってくれるからである。巻き上がる砂まじりのブレイクはその浅さを物語っている。それをわからず、巻かれてしまうと首をゴキッとやってしまうと洒落にならないからである。
 また、その地形は波の姿を表す鏡でもあるのだ。海底の環境がブレイクする波の形を表し、コンディションを映し出しているのである。自然が創りだす妙は、想像を超えたシュチュエーションであり、いつ何時なにが起こるかわからないからだ。一生サーフィンを続けていくためにも自然に敬意をはらい、侮ることなくサーフィンライフを満喫するためにも「山」や「地形」「砂浜」の状況を把握することの大切さを知っておきたいものである。

SFJ代表 守山倫明
http://www.surfrider.jp

surf column守山倫明
1回目 2007/10/17 『節電サーファー宣言!サーフィン行くときゃプラグを抜こう!』
2回目 2007/11/7 『サーファーが目指す真の海浜環境とは?』
3回目 2007/11/21 『山を見てサーフする』
4回目 2007/12/5 『空前のサーフィンブームが意味するもの』
5回目 2007/12/19 『全国のサーファーへ告ぐ!』
 
 
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