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 COLUMN
surf columnSURF COLUMN 2007/10/17  
守山倫明(モリヤマミチアキ)
1958年生まれ 京都府京丹後市出身 京丹後市在住
サーフライダー・ファウンデーション・ジャパン代表
八丁浜・琴引浜をホームポイントするサーファー。三代続く旅館を営みながら、83年よりソルジャーブルーサーフショップを開業。ポイ捨てゴミ・漂着ゴミ・消波ブロック投入・埋め立てによるホームポイントの破壊に憤りを感じ、サーファーによるビーチクリーンナップなどの啓発活動や埋め立て反対運動を起す。99年SFJ理事就任。03年SFJ代表就任。
1回目 2007/10/17 『節電サーファー宣言!サーフィン行くときゃプラグを抜こう!』
2回目 2007/11/7 『サーファーが目指す真の海浜環境とは?』
3回目 2007/11/21 『山を見てサーフする』
4回目 2007/12/5 『空前のサーフィンブームが意味するもの』
5回目 2007/12/19 『全国のサーファーへ告ぐ!』

『節電サーファー宣言!サーフィン行くときゃ、プラグ(コンセント)を抜こう!』

 SFJが、今しきりに言っている啓発文句である。
 つまり、無駄な電気は使わず、節電を心がけ、懐(ふところ)も環境もスマートにして暮して行こう、ということである。物欲社会から生まれた我々の生活スタイルは、このまま行くと地球環境をも変貌させ、環境破壊に拍車をかける勢いなのだ。
プラグ(コンセント)を抜くのとどう関係あるの?ちょっと大袈裟じゃないの?と思われそうだが、決してそうでもないのだ。現在我が国では約4,900万世帯が存在し各々の生活空間を構成している。電気を使っていない時にも消費される待機電力は、家庭内で使用する電力消費の10%になると言われている。野球の一割バッターならともかく、家計の一割となると話が違いそうだ。一月1万円だったら千円。一年だったら1万2千円にもなるのだからこれにこしたことはないはずだ。
また一世帯あたり年間87KgのCO2が削減でき、年間排出量に対して1.5%削減できると言われている。プラグを抜くこと以外にも節電に心がければ、年間排出量2%削減も夢ではなく、日本の家庭内がこれを取り組むと京都議定書で約束した6%削減目標の3分の一が確保でき、懐具合も良好という訳だ。節約したお金は、バリの食堂で何度豪遊できることだろう??
 
海や空を放射能で汚す「六ヶ所再処理工場」の本格稼働の中止を求める署名活動開始! さて、皆様は既にご存じであるだろうが、青森県六ケ所村にある原子力再処理施設から再処理された廃棄物。いわゆる放射性物質が、大量に空と海に放出されようとしている。
もちろん我々が使った電気のゴミなのである。物を使うとゴミが出るという当たり前の構図ではあるのだが、こと放射能汚染されたゴミとなると少し問題が違うのである。また再処理して新たな電力を産み出す必要性も問われているのだ。代替え燃料の研究やロハス的発想でもある生活スタイルの変革。消費電力MAX供給に依存する考え方など経済成長主義を基本に考えられている要素が多々あり、自然界にしてみればまさしく人間のエゴが、生態系を狂わし、人体にも蓄積し、将来まだ見ぬ子供たちに悪影響を及ばす心配がありそうなのだ。特に渚でサーフィンをする我々には、汚染物質とは直接関係があると言われている。微量の放射能を浴びたからすぐ死に至るのではなく、体内に溜まった放射能物質は、時として身体の組織を少しずつ犯し、様々な病気にかかりやすい恐れがある。また、胎児への影響は一番心配され、諸外国の例を見るといささかやっかいな代物でもあるのだ。
 今、まさに我々は試されているのだ。文明の最高峰を生き、便利社会の恩恵を受け、経済大国として君臨する。しかし、目に見えぬ「何か」に洗脳され生きていないだろうか?
人間の本質や自然界のサイクル。そして次世代への希望。忘れてはいけない多くの大切なもの。矛盾の中から呼び起される回避的能力は、現実とぶつかり合いながら育ってきていると思う。それが人間というものだと思う。
この国に住み、暮らしていくのであれば、国民が自分の意思をもってはっきりと物を言うべき時が来ているのだ。まだ見ぬ未来の人間から試されているようなものなのだ。
SFJでは、このロッカショ再処理施設から放射能物質を放出しようとする事業に対して中止を求める署名活動を行っています。また、我々自身がもっとこの問題を熟知しなければなりません。勉強会なども行っております。くわしくは、下記アドレスをチェックしてください。
そして・・・・サーフィン行くときゃ!プラグを抜いて!
SFJ代表 守山倫明

署名用紙  http://www.surfrider.jp/info/info.asp?no=268 
*PDFをプリントアウトしてSFJ事務局へお送りください。
勉強会への問い合わせは、SFJまでお願いします。 sfj@surfrider.jp
*Before Go Surf UNPLUG ステッカー好評販売中! 300円
 SFJロッカショ調査団活動資金にご援助ください。http://www.surfrider.jp


surf column守山倫明
1回目 2007/10/17 『節電サーファー宣言!サーフィン行くときゃプラグを抜こう!』
2回目 2007/11/7 『サーファーが目指す真の海浜環境とは?』
3回目 2007/11/21 『山を見てサーフする』
4回目 2007/12/5 『空前のサーフィンブームが意味するもの』
5回目 2007/12/19 『全国のサーファーへ告ぐ!』
 
 
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