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SNOW COLUMN 2014/11/19 |
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『僕にとってのムービーとは?その2』
何時の時代でも色あせない作品。
まだ誰も作った事の無い作品。見た事の無い作品。
自分にしか出来ないもの。自分が面白いと言えるもの。
人に訴えかけるスノーボードビデオって何だろう?
考えてみる。。。。ライディング?。。。まだ見ぬもの?。。。
テーマ?。。。ストーリー?。。。映像美?。。。
ビデオグラファーのオカケンです。
今回は自分の考えた作品を製作したいと思ってからのことを書きたいと思います。
そう考えていた時、ライダーの丸山隼人さんから
奥只見丸山スキー場で6年間行われていたイベントのDVDを作ってくれと頼まれました。
それが2010年に製作した『 THE WALL 』でした。
奥只見は僕がいつもお世話になっているスキー場だし、このイベントは何回もお邪魔していて、
作品のディレクトも自由にやって良いという事だったのでやってみようと思いました。
このDVDを製作した2010年頃には、
スノーボード業界で、ボウルパークはちょっとしたムーブメントになっていました。
日本から生まれたスノーカルチャーで見た目の造形美が素晴らしい。丸山隼人さんはその第一人者でした。
こだわって作っている人達のものだから、こだわって製作したいと思ったのがまず第一印象。
最終的にイベントの6年間をまとめるという編集作業になり、
大変だったけど、このパークだけでまとめた映像作品ってまだ見た事が無かったので、
手強いけど本当にやりがいがありました。
どうやってこのイベントとスノーパークが出来上がって行ったのか?
6年間続いたTHE WALLにかけた丸山隼人さんの想い。
参加したライダー達、アーティスト達の想いを上手くだそうと思って製作しました。
そしてスノーボードの面白さは何なのか?という事にも触れています。
この『 THE WALL 』を制作した事で、
映像、編集、物語すべてにこだわった作品を更に作りたいと思うようになりました。
そして数年して僕は以前から暖めていた企画を偶然に作る機会を得る事が出来て、
okaken cinemaとして活動を始めました。
それがひとつの山を舞台にして製作した作品。
2012年に製作した『八甲田-風と樹氷の山-』でした。
hakkoda movie trailer 八甲田-風と樹氷の山-予告 from okaken cinema on Vimeo.
日本の文化・旅情感・温泉・自然・そしてローカル。八甲田のすべて素晴らしかった。
僕はこの作品で『 四季のある日本って良いな 』『 日本の雪山って良いな 』って言いたかっただけだけでした。
自然の厳しさと美しさを表現し、ハイシーズンから春まで色々な雪質を撮る。
その季節の雪質を感じながら滑るスノーボードとは、また奥が深く面白い。
『八甲田-風と樹氷の山-』は大自然と季節を感じれる作品にしようと、
撮影している時から思っていたのは確かでした。
それだけのモノが八甲田には備わっていたし、
スノーボードでそれを表現出来る事が可能だと思った山でした。
そして2014年、今年リリースしたのが『雪崩の山・谷川岳 -選んだ者と選ばれた日-』
八甲田と谷川岳の斜面を同時に狙っていた時期が若干あり、
青森と群馬を10時間かけて行ったり来たりしていたのは、今では懐かしい思い出です。
雪崩の山・谷川岳 -選んだ者と選ばれた日- Tanigawa-dake movie Trailer from okaken cinema on Vimeo.
この谷川岳はどういう作品にしていくのか?当初から悩み続けました。
八甲田はすんなりとテーマを決め製作出来ましたが、谷川岳はそうはいかなかった。
僕自身前回と同じようなものを作りたくなかったし、
ひとつの山で物語を紡いで行く2回目の作業は、撮影も、ストーリー構築も予想以上にタフなものでした。
僕は困った時、とりあえず片っ端から撮影します。撮影しながら考えます。
撮影が進行して行く中でローカル達と行動し、
彼らの山に対する向き合い方というものを日々ファインダー越しに見て来ました。
そして徐々にローカル達の冬のドラマを描きたいと思い、
そこを描ければ谷川岳というものが描けるのではないかと思うようになりました。
” 谷川岳とその山に挑む人 ”を軸に、彼らを見続けストーリーを構築し、
今作の核心部になるもの、それは何なのかを考え続けました。
okaken cinema最新作『 雪崩の山・谷川岳 -選んだ者と選ばれた日- 』を是非見て下さい!
そして、
僕の作品がアナタにとって暇つぶしであり、
哲学を教えてくれる存在でありエンターテイメントであったら嬉しいです。
最後に、
僕はスノーボードに携わり、12年映像を製作しています。
幸運にも僕は素晴らしい人達と出会い、色々な事を経験し、一緒に撮影してそれを作品にする事が出来ました。
彼らがいなければここまで制作活動を続ける事は出来なかったでしょう。
一人ではきっと何も実現出来ませんでした。
こうして色々な事を考えながら書いているとしみじみと感じます。
作品に関わってくれた方々。いつも支えて下さる方々。そして作品を見てくれているみなさん。
この場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。
何時もありがとうございます!これからもよろしくお願い致します。
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