interstyle magazine
 COLUMN
skate columnSKATE COLUMN 2012/7/18  

中村晋久
出身:東京都杉並区    生年月日:1979.01.23
スポンサー:HARDZEISS スケート暦:18年   www.secretcut.net
日本のスケート雑誌「WHEEL」「トランスワールドJAPAN」「SB」でそれぞれ
カメラマンとして活動した後に自身でスケート雑誌「SECRETCUT」を立ち上げる。
独自の視点とストリートに特化した記事や写真はマニアックながらもスケートボードの
真髄のストリートを常に切り取り、リアルなストリートスケーターに支持されている。
現在最新号の13号目は初の有料化になり全国のスケートショップで400円で発売中。
1回目 2012/6/20 『夢のスケートパーク』
2回目 2012/7/4 『スケートフォトについて』
3回目 2012/7/18 『スケートツアーの勧め』
4回目 2012/8/1 『スケートボードをしていなかったらどうなる!?』

『スケートツアーの勧め』


みなさま、今回のコラムはスケートツアーについて書こうと思います。
自分の生まれは東京都杉並区です。
15年位前は東京のストリートはまさに未開拓。
すべてが新鮮で自分たちが動ける範囲で
電車と地下鉄すべての駅をしらみつぶしに降りてさまざまな場所でスケートをしました。
その後18歳の時に「日本のビデオに出てくる場所でスケートがしたい!」と思い
友達と初めて大阪に行きました。
まったく知識のない大阪で、今はなきスケートショップ「エイト」でスポット情報を教えてもらい
ビデオで見る中ノ島や大阪プールで始めてスケートしたときの興奮は今でも忘れていません。
スケートツアーは普段の日常を全て忘れて、
見た事もないスポットでスケートできる楽しみがあります。
スケートの後はその地方のおいしいご飯やお酒でローカルと一緒に遊ぶのもまた楽しみです。
日本は四季があるので真夏と真冬のスケートはかなりの地獄です。
そんなときはシーズンオフの夏の北海道、冬の沖縄はスケーターにとって天国です!
当然東京も日本の首都なのでスポットが多いですが、
近年セキュリティーが非常に厳しくなってきて
東京より大阪のほうがストリートスケートには適していると思います。
スケートボードは本来アメリカから発祥したものでそのルーツはアメリカにあります。
多くのスケーターがアメリカのサンフランシスコやロサンゼルス、ニューヨークなどに
海外ツアーをしているようですが、
逆にアメリカのスケーターたちはアジアにツアーに出ることが非常に多いようです。
特に最近は中国が人気のようです。
びっくりするほど急成長している上海や北京の町は、
大理石をメインで建物など作っているのでスポットだらけ。
中国の街の作り方自体がかなり違うので(適当なのかも?)、
びっくりする組み合わせスポットが沢山あります。
セキュリティーもほとんどいないので
どこで滑っていてもそれほど怒られることなくスケートが可能です。
むしろ警備員がスケボーを面白がってもっとやれ!的な状況になることもしばしば。
そしてアジアは物価が非常に安く滞在費や食費などが日本に比べて非常に安くすみます。
中国なら北京、上海、西安あたりが多くのスケーターが撮影している場所のようです。

ものすごく個人的なのですが、
以前タイのバンコクに2週間ツアーに行ったときは本当におもしろかったです。
飛行機は5万円くらいでしたが、タイの物価は日本の4分の1くらいです。
宿はダウンタウンの近くで一人一泊800円くらいで5人部屋!
ネットもできて、かなり綺麗でした。
また街のいろんな所にある屋台やショッピングモールのフードコートなど、
どこで食べるご飯もとってもおいしいかったです(パクチーが大体入ってるので注意が必要)。
コンビニのビールもおいしいし、ショッピングもめちゃめちゃ安くてびっくり!
街の中心のサイアム駅の近くにプレデュースというスケートショップがあり、
初めて行った自分達にスポットの場所などを教えてくれてとっても助かりました!
バンコクのスケート事情はそれほどよくありません。
まだ未舗装の道も多く、スケートできるのは街の中心街だけです。
がしかし、あのバンコクのなんともいえないゆったりとしたアジア時間と、
どこでスケートしても怒られないという安心は
日本の大都会の中でスケートするのとはちょっと違う感覚を味わえます。



スケーターはその土地の観光スポットや名物料理、人気のショッピングタウンなどとは無縁です。
ただスケートボードができる場所を求めて街を彷徨います。
いいスポットでいいフッテージを残せたらまさに最高。
メイクの後にバンコクのまったく掃除されてない汚い路上で
コンビニで買った50円のビールと訳のわからない屋台の20円の焼き鳥で普通に満足できるんです。
是非スケボーとバックパックひとつで行った事のない国でスケートボードをしてみてください!

skate column中村晋久
1回目 2012/6/20 『夢のスケートパーク』
2回目 2012/7/4 『スケートフォトについて』
3回目 2012/7/18 『スケートツアーの勧め』
4回目 2012/8/1 『スケートボードをしていなかったらどうなる!?』
 
 
Copy right © INTERSTYLE Co.,Ltd All Rights Reserved.