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skate columnSKATE COLUMN 2012/7/4  

中村晋久
出身:東京都杉並区    生年月日:1979.01.23
スポンサー:HARDZEISS スケート暦:18年   www.secretcut.net
日本のスケート雑誌「WHEEL」「トランスワールドJAPAN」「SB」でそれぞれ
カメラマンとして活動した後に自身でスケート雑誌「SECRETCUT」を立ち上げる。
独自の視点とストリートに特化した記事や写真はマニアックながらもスケートボードの
真髄のストリートを常に切り取り、リアルなストリートスケーターに支持されている。
現在最新号の13号目は初の有料化になり全国のスケートショップで400円で発売中。
1回目 2012/6/20 『夢のスケートパーク』
2回目 2012/7/4 『スケートフォトについて』
3回目 2012/7/18 『スケートツアーの勧め』
4回目 2012/8/1 『スケートボードをしていなかったらどうなる!?』

『スケートフォトについて』


第2回目は自分が作っているスケート雑誌の
スケートフォトやフォトグラファーについて書こうかと思います。
自分は22歳のときに一眼レフカメラを手に入れてから独学でスケートの写真を勉強しました。
右も左も分からず洋書コーナーで売っているトランスワールドを購入して
アングルの研究やシャッターのタイミングなどを勉強していました。
それまでまともに写真も撮ったことがなかったので失敗の連続。
今のようにデジタルカメラではないのでフィルムを何本無駄にしたか分かりません。
1本のフィルムで36枚しか撮れないので
撮るほうもスケートするほうも常にスケートの撮影はピリピリした緊張感がありました。
実際フィルムを現像してピントが合ってない、露出がずれてた、ライティングが間違ってたなど
何度も失敗をしたものです。
今でこそデジタルカメラで写真がすぐその場で確認でき、
パソコンから即日メールで入稿ができるのですが、
当時は締め切りギリギリだと撮影後に朝一で現像所にダッシュして
仕上がった写真から選んで編集部まで持っていく作業が非常に大変でした。
しかしそういった無駄とも思える工程がその写真の裏話になり、時としていい思い出になった気がします。
アメリカのスケート雑誌は非常に沢山あり各雑誌の専属のカメラマンがいて
給料をしっかりもらってプロフォトグラファーとして働いてる人が沢山います。
近年各スケートメーカーにも専属のカメラマンやビデオグラファーがいて、
彼らもメーカーの広告やビデオ制作の為に働いております。
日本ではさすがにスケートフォトグラファーだけで生計を立てるのは厳しく、
各スケート雑誌は全国にいるスケートフォトグラファーの協力を得て作っているのが現状です。
昔に比べてカメラはデジカメになり、
機材も驚くほどコンパクトになってスケートの写真を撮る人が増えました。
自分がスケートの写真を撮るきっかけになったのは
アメリカの雑誌のスケートの写真のすばらしさにびっくりしたからです。
そして自分の周りにいる好きなスケーターの写真を撮ってみんなに見てもらいたい。
そういう理由からです。
だから海外のスケート雑誌を沢山購入して穴が開くほど1枚1枚の写真を見て勉強しました。
何でこんなアングルが思いつくんだろう?
どうやったらこんないいスポットが見つかるんだろう?
そういう探究心がもっといい写真を撮りたいという行動に結びついていきました。
今のスケートフォトグラファーは回りに物や知識が沢山あり、とてもいい環境だと思います。
しかし自分が最初に試していた沢山の雑誌やスケートフォトを見て自分で解釈して勉強し、
自分の知識にする独学の部分が抜けていると思います。
ネットでいくらスケートのいい写真をみてもそこから学ぼうという努力は少ないとおもいます。
お金を出した手元にあるスケート雑誌だからこそ、
その本を大事にして気に入ったスケートの写真を眺めてスケートの写真の勉強が出来るはずです。
インターネットが発達した2012年、なぜスケート雑誌がなくならず発行されているのか、
その理由はスケーターの手元に常に残るすばらしいスケートフォトや
いつか行ってみたい場所でのツアー記事などがPCの電源をいれずにもすぐに見れるからです。

全国のスケートフォトグラファー、スケーターの皆様、
海外、国内なんでもかまいませんがスケート雑誌、購入して是非手元に置いてください。
古い考えかもしれませんが物としてスケート雑誌を所有することは非常に楽しいです。
インターネットの記事は1週間前のものを探すのはとても大変です。
しかし雑誌なら何年たってもすぐに見返すことが出来ます。
是非スケート雑誌を個人所有してください。
購入のチョイスの際は是非シークレットカットも選考対象によろしくお願いします~!

skate column中村晋久
1回目 2012/6/20 『夢のスケートパーク』
2回目 2012/7/4 『スケートフォトについて』
3回目 2012/7/18 『スケートツアーの勧め』
4回目 2012/8/1 『スケートボードをしていなかったらどうなる!?』
 
 
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