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COLUMN |
SKATE COLUMN 2012/12/19 |
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『がっつき』
さてさてもう三回目のコラムの時間です。引き続きやらせて頂きます。
前回のコラム通り、僕は当時の憧れ「EXPRESSION」のスケートビデオ撮影に参加出来る事になりました。
それ以降、順調にスケートボードでのミッション(撮影で映像や写真を残す)をこなし
徐々にヒーローやその仲間達とも距離が縮まって、
時間があればスケートショップ「eight」に行き、
ごく自然にヒーローと舎弟関係のようになって行きました。
そこでジャンルに縛られる事無く、様々な人達と出会い成長して行きます。
同世代で活躍する高澤祐介や薬師神和明、岡本侑也達のCREW「VIVO」と仲良くなったきっかけも「eight」でした。その時、祐介は彼女と一緒にeightに来ていて
「なんやこいつチャラいな~、女とスケートショップなんか来てるぐらいやからスケートもしょぼいんやろな。」
と本当に酷い事を考えながら自己紹介をしました。笑
そんな祐介達とは当時先輩方に気に入られる為に飲み会で
ビール(たまにピッチャー)の一気飲みを散々して来た戦友でもあります。
アンダーグラウンドな世界で結果を出して行くにはとにかく「がっつき」が必要になります。
この「がっつき」ですが様々な方法があるので少し例に挙げてみます。
①明日の撮影、僕も行っても良いですか?
②その飲み会、僕も行っても良いですか?
③お古のデッキ、僕がもらってもいいですか?
④そのパーティー僕のゲストもとれますか?
⑤スポンサーってどうやったら付くんですか?
⑥よかったらその担当の人を紹介してくれませんか?
⑦あの女の子、僕がいってもいいですか?
僕自身も散々先輩方にがっついて今に至ります。
国産スケートボードビデオのパイオニアでもある「FESN」の作品に出演出来たのも、そのがっつきからでした。ある時大阪で「THA BLUE HERB」のLIVEがある事を知り、
FESN代表の森田さんも絶対に一緒にくるはずだ!と勝手に思い込んでクラブに足を運びました。
もともと「THA BLUE HERB」のファンでもある僕は十二分にLIVEを堪能した後
人の流れも収まった頃合いを見計らって森田さんを探しました。
しかしいくらクラブ中を探しても見つかりません。
残された場所は出演者達の控え室、、、
なんとしてでも「FESN」の作品に出演したかった僕の情熱はおさまらず、勇気を出してそのドアを開けました。
そこには憧れの森田貴宏さんと当時FESNの専属カメラマンをしていた中島卓也さんがいました。
俺はすぐに駆け寄り
「初めまして!僕は大阪でスケートしてる上野伸平といいます!
スケートボードに自信があるんで是非撮影して下さい!」
無駄な会話も避け単刀直入に伝えました。
森田さんは
「そうか。おまえおもしろいな。ナカジ電話番号交換してこいつと撮影行ってみろ。」と言ってくれた。
振り返るとスケートショップという存在がいかに大事だったという事が分かります。
今では「FACEBOOK」や「TWITTER」「INSTAGRAM」「mixy」様々なソーシャルネットワークが発達して
人との関わりが簡略化されています。
情報発信という意図的な使い方としてはとても効率の良い物ですが、
実際にあって交流するのとはレベルが違います。
ですのでそういったソーシャルネットワークを使いつつも
積極的にスケートショップやスポットに行って仲間を増やして行くことが大切だと思います。
そしてみなさん
がっついてますか?
自分で動き出さなければ何も変わらないのです。
あなたが動けばあなたの周りの人間もきっと変わって行くはずです。
僕も初心を忘れずにまだまだがっついていこうと思います。
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