都立高校2年生でダンス部員の由香は、ある日交通事故に遭い、聴覚を失う。その時、家族は、友達は、恋人は……。
それぞれの思いが交錯し、すれ違いながら織りなす人間模様を葛藤を描いた葛藤と再生の青春群像劇。
90年代~00年代にかけて数々の広告賞を受賞したCMディレクターで、映画監督としても活躍する村本大志初の書き下ろし小説。
おうち時間が増えた今、是非皆様にお届けしたい1冊です!!
村本大志(著)
単行本(四六判並製)
ページ数:344ページ
定価:本体価格1600+税
発売日:2020年12月15日
出版社:双葉社
ISBN:978-4-575-24359-8
内容紹介
「その日の朝、由香の耳は透明になった。」
音楽とダンスをこよなく愛する17歳の少女は、ある日突然、「音」を奪われた――。絶望、葛藤、そして希望……彼女が聞こえと引き換えに手に入れたものとは――。音と映像のプロフェッショナルが描いた「音のない世界」。リアルな描写と、けれんのない筆致で紡がれた、切なくも暖かい物語。
著者について
村本大志(むらもと・たいし)
1963年、神奈川県生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業後、東北新社に入社。主にCMディレクターとしてテレビCMの企画・演出を手がける。1992年にフジサンケイ広告賞のグランプリを受賞。1996年に東北新社退社後もCMディレクターとして活躍し、ロンドン国際広告賞(LIA)のPublic Service部門GOLDなど、国内外における数々の広告賞を受賞した。またフリーランスとなってからは映画製作に活動の幅を広げ、映画監督の相米慎二氏に師事した。映画監督としての代表作に『ポッキー坂恋物語 かわいいひと』(’97)、『MASK DE 41』(’04)、『Amy said』(’17)がある。『MASK DE 41』では釜山国際映画祭で企画賞(PPP Ilshin Award)を受賞。