森さんからコラム掲載のバトンをいただいた橋本敏宗と申します。
私は1979年5月に東京足立区に生まれ、サーフィンに魅了され22歳の時にサーファーのメッカである千葉に移住。
千葉のサーフボードブランドであるクォーターサーフボードのセールスや製造に10年以上携わらせていただき、現在は千葉県外房一宮町東浪見にてペンションサードプレイスという複合型の宿泊施設を経営しております。
サーフィンをはじめてから、たかが30年少しの自分ですが、自分の人生を変えた「サーフィン」をテーマにコラムを書かせていただきたいと思っております。
自分も元々は東京から海に通うビジターサーファー。
ビジターサーファーの目線で作り上げたのが今のサードプレイスの中に沢山盛り込まれています。
ファースト・プレイス”は、その人の自宅で生活を営む場所。
“セカンド・プレイス”は職場、おそらくその人が最も長く時間を過ごす場所。
そして、“サード・プレイス”は、コミュニティにおいて、自宅や職場とは隔離された、心地のよい第三の居場所を指します。
千葉県九十九里浜の下部に位置する一宮町。
日本屈指のサーファーの街としても知られるこの街で東京2020オリピック種目の開催地となったことは記憶に新しいと思います。
幸運なことに2020サーフィンアメリカ代表の宿舎にも選ばれ、金メダリスト輩出の瞬間を経験させていただきました。
当宿泊施設はペンションタイプ完全個室の全9部屋(最大27名)に加えて、独立型のメゾネットスウィート2室にエアストリーム(キャンピングカー)を改造したグランピング施設の3タイプで構成、メゾネットの1室とエアストリームはワンちゃんも一緒に宿泊可能となっている。
メゾネットスウィート棟
エアストリーム棟
他にもドックトリミングサロン、レストラン、サーフショップ、バレルサウナが敷地内に併設しており、デイユースの利用も可能な大型駐車場やサーフィンアイテムのレンタル、サーフィンスクールに年間ボードロッカーやシャワールーム等の様々なニーズに応えられるように進化してきました。
近年のサーファーのボリュームゾーンであるシニア層以上の方々、限られた休日に大切な家族やワンちゃんと少しでも長い時間を共有できればサーフィン継続機会が増えるのではないか?という発想でした。
このようなサービスはサーフボードのセールスで全国各地のサーフショップやポイントを訪れた際に感じたことや、他のレジャースポーツ会場で体験したことをアウトプットし形にしたもの。
より多くの方々にサーフィンを身近に気軽に触れ合っていただく環境を整えることが、若年層や女性サーファーの底上げにつながっていくのではないかと信じ、今後もさらに変化するニーズを敏感に感じながらサーフィンの魅力を伝えていければと思っています。
変化と言えば2020オリンピックを皮切りに著しく変化を続ける一宮町。
コロナウィルスパンデミックによりアウトドア需要が高まり、キャンプやサーフィンが人気に、リモートワークの普及により田舎移住への関心も増加しました。
特に千葉県一宮町は、都心からのアクセスの良さやサーフィン環境の魅力から移住者や民泊等のビジネスをする方も急増し今もなお建設が終わることもなく続いている。
一宮町が東京五輪のサーフィン競技会場に決定した2016年12月。
宿泊施設18軒、民泊0軒、飲食店40軒だったのが、2022年には宿泊施設78軒、民泊46軒、飲食店85軒と田舎町だった一宮では驚く発展ぶり。
一方で最近目にするのが進出してきた都内デベロッパーが民泊事業を売りに転じる民泊施設の増加です。おそらく宿泊施設の増加や冬期閑散期の見込み収益低迷を見込み早めのプルアウト。
オリンピックを受け入れた以上「変化」は避けれない。
新しいものを受け入れつつ、既存のものとのバランスを大切に「調和」を取っていかなければならないと思う。
波乗りと一緒。
変化する波を想像しながら、どう乗るか・・
調和する瞬間をもとめて・・・
橋本敏宗 プロフィール
1979年生まれ
人生一度きりをモットーに
千葉県長生郡一宮町、東浪見ポイントまで歩いて5分、複合型宿泊施設を展開
Pension THIRD PLACE @pension_thirdplace
Pizza&BBQ TORAMI BEACH CLUB @torami_beachclub
Dog spa&Hotel MAGIC WANDS @pet_supa_hotel_magicwands
Surf shop SEAMILES @seamiles_surfshop