とある4月の平日、晴れていたけど山に行かなかったその日。
久しぶりにいつもお世話になっている地元のスノーボードショップにカオを出したのが事の始まりだった。
店頭にはあまりカオを出さず、いるのかいないのかよくわからない、でも実は裏で忙しく作業をこなしている現役のバリバリ仕事マン。
暗闇ではカオが認識できないほど外遊びでカオが真っ黒な巷で有名な小林店長。呼び名もそのまま"店長"。
その年齢では全く想像もつかない行動をして周りをいつも驚かせる、変態おじさん!と言ったら怒るかな?
そんな店長にいつも私は山のこと、スプリットボードのことを相談してきた。
とにかく何でも知っているし、何でも親身に相談に乗ってくれる。
私以外にもたくさんの山フリークな人達が、店長の今迄の凄すぎる経験と懐の深さに信頼を置き、長野の上田という場所まで相談に通っているほど。
なぜかわからないけど、室内では似つかわしくないその店長の姿を見ると、私はなぜかほっとカオが和らいでしまう。
いつも外で遊んでいるという投稿がSNSで投稿されている中で、ちゃんとお店にいて仕事をしているのだから。
まるで店長オリジナルのどこでもドアを持っているかのよう。
だからちゃんといるんだという安堵感と尊敬が、失礼ながら勝手に湧いてきてしまうのだ。
前回のコラムの中で店長の記事を読んでいたんだけど、どうやら中途半端なことが嫌いで一直線な性格だということが読み取れた。
だからか、納得!
遊びも仕事もとことんやる!
それが彼のほとばしるエネルギー源といつまでもどこまでも突き進む行動を後押しする理由だったんだ。
なぜかわからないけど、私は店長を見るとほっとするんだ。
なんか人生をすごく愉しんでて、ただ見ていてるだけなのに嬉しくなる。
どこかで会うといつもニカってね、白い歯を見せて「最近どう?」って笑って話かけてくれるの。
そんな店長が、なんとなく人として面白い、この人の何かが好きだなって思わせてくれている。
人生は1度きり、自分の好きな事やりたい事を思い切ってやっていいんだぞ!やらないといけないんだぞ!って、この人がお手本を見せてくれている気がするんだ。
前置きがとっても長くなりましたが、兄貴のようなそんな店長とこの日もいつものように楽しく話していたら
「にっしーさぁ、インタースタイルマガジンにコラム書いてみない?」と話を持ちかけられた。
ぇえー・・・!? 嫌です、、文章なんて書いたことないし、苦手ですよ…とやんわり断った次の瞬間
「おれGWに数日間、山に行く予定だから次にコラム書いてくれる人みつけなきゃ心配でさー。」
ええーーー!!心配事はそこかいな!笑
私の尊敬するような生き方をしていて、山が大好きすぎる店長に困っているなんて言われたら、そりゃやるしかないかって私が勢いで引き受けたこのコラム第1回目ですが「店長について」でそろそろ終わりを告げそうです。笑
全然スノーボードの事触れてないじゃんって皆さんに怒られそうですが。
はい、書いてみたら全くそうなっちゃいました。
しかしながら、ここまで振り返ってどうにかまとめまてみますと(笑)、親子くらい歳の離れた先輩にこうやっていつも熱いエネルギーや的確なアドバイスを貰えたり、ふらっと気軽に足を運べて相談できるお店がある環境ってスゴいなって思います。本当に今の環境が恵まれていて幸せだし有り難いと感じます。
スノーボードは年齢も性別も国籍も職業も関係なく楽しめて本当に素晴らしく奥深いもの。
普段はなかなか伝える機会がないけれど、
改めて店長いつもありがとう、そして全国のスノーボードショップにもありがとうと言いたいです。
最後に、こんなゆるゆるなコラムで大丈夫なんだろうかと今更不安になっていますが、こんな感じにしか書けないのも事実。皆様どうかあと3回お付き合いください。笑
次回のコラムはもう少し反省して、私のスノーボードに対する想いを綴りたいと思います。
西野入洋良プロフィール
1982年生まれ・長野県千曲市出身。 自然をこよなく愛し、年間を通してアウトドアフィールドで活動中。冬はスノーボードのテレビ番組やDVD出演などメディア活動を経て、現在はライダー活動に加えバックカントリーガイド等に従事。オフシーズンは富士山ガイドをしながら趣味のクライミングやサーフィンを楽しんでいる。今後はガイド業で独立すべく準備中。
スポンサー:SECCA snowboard/ HOUDINI/ FULLMARKS/ NPO信州川中島平ファクトリー/ CARAVAN/ La Siesta
資格:日本山岳ガイド協会公認登山ガイドⅡ+スキーガイドⅠ/ 信州登山案内人/JAN雪崩業務従事者レベル 1