インタースタイルコラムをご覧のみなさまこんちには。Miyonです。
前回のコラムから日にちがかなり空いてしまいました。
そうこうしている間に夏のオリンピックTOKYO2020が開幕し、スケートとサーフィンが今大会より採用され、
めっちゃ盛り上がってますね!
私もスケートのストリートをLIVEで観戦してて、純粋に感動しました。
ひとしきり感動に浸った後、その後の世間の反応など見ながらストリートについて考えてみました。
スケートボードのオリンピック採用は最初から賛否両論あったけど、やっぱり難しい問題だなぁと思いましたね。
今回のオリンピックをきっかけにスケートに興味を持ったり、ライダーのファンになった方は
本当に増えたと思うからすごく良いと思うのですが、この「ストリートという競技」のルーツや
実際のリアルなストリート表現に対する理解はどうなったかなと思うと、
あまり深まってないんじゃないかな思う、多分。どうなんだろう??
結局パークでやるべきでは?という考えがより深まったというか、
なんならこれを機にパーク増えるからもう街でやらなくて済むね!
という認識になっちゃってないか不安です。杞憂だといいのですが。
それでストリートでの表現ってなんだろうなと思い、考えてみました。
個人的には街のグラフィティアートに近いような印象。
基本的に迷惑(笑)
スキルで突き抜けちゃえば認められたりなんなら神格化されたり。
私はスノーボードでストリート撮影をやってるのですが、やる理由は?と聞かれると
表現として追求するものがそこにあるから、でしょうか。
(最初は自分の意思と関係なく縁あって始めましたが。導かれたな、、。)
そしてそんなストリートスノーボードは日本のスノーボード業界の中でどんな立ち位置なんだろうかと考えてみた。
まずスノーボードをやってる皆さんの興味を引くかどうかですけど、
同じことがやってみたいという変態はきっと少ないので低いように感じますね。
実際危ないですしプロセスが大変すぎます。
人々は往々にして趣味に対して自分の出来る範囲のものに関心が向くと思うし
(私も数年前から趣味で始めたギターは初心者向けの基礎の動画めっちゃ見てる)
見たいコンテンツという点でもクレイジーでハラハラするものよりも暖かくて笑えて
癒されるようなものが需要が高いかなと思う(猫科のかわいい動画めっちゃ見てる)
要するにマイノリティーなカテゴリであることに違いないかなと。
ただ、必要なカテゴリであると断言したいです!個人的には!(笑)
一部のマニアには必要なのです。
食材で言えば珍味みたいなものでしょうか?
ストリートの映像は見てて心が熱くなるし、突き抜けた領域まで達してる映像や写真は本当に素晴らしいアートだと感じます。
ただ、ストリートやる側もそもそもグレーな活動であるといえ最低限のマナーがあると思います。
何が迷惑でどこまで許されるものなのか、、世の中グレーなことばかりなので正直線引きは難しく感じます。
しかしゴミをスポットに捨ててそのまま帰ったとか、そういう残念な話もたまに聞くこともあったので
そこはもう人として論外というか。ちゃんとしてと言いたい(笑)
一昔前の、ビデオが全盛期だった頃に比べるとこういう表現をメインに活動するライダーたちの肩身が狭くなっていって、
このまま絶滅しちゃわないかちょっと心配だったりします。
需要と供給で成り立ってる資本主義社会で当たり前の変化とは思いますが、
業界的にちょっとだけ保護してくれたら嬉しいな~と思いつつ(笑)心を熱くさせる
アーティスティックなライダーが日本から育ち活躍することを信じてます!
私も永遠に表現者であり続けたい。
Miyonプロフィール
1986年8月5日 福岡県福岡市出身。
雪とは無縁の福岡で生まれ育つ。大学時代から趣味で始めたスノーボードに取り憑かれ、
2010年よりフィルムクルーDirty Pimpと共に撮影の日々を過ごす。
スノーボード以外の趣味は絵を描くことと猫を愛でることと宇宙について考えること。