日本に何度目かのスケートブームが到来したもようです。
今年は初めてスケートボードがオリンピックの正式種目として選ばれ日本人にはメダル射程圏内のライダーが何人もいるのでメダル獲得と共にスケートブームが到来するのではと予想されていたのですがその全てを覆す予想しえなかった展開となりました。
10代や20代を中心に爆発的に増えたスケーターですがなぜこのタイミングで皆がスケートボードをやろうと思い立ったのか、お店に来る新規のお客様に伺ったところ大きな引き金となったのは2つ。コロナとYoutubeだそうです。
スケートボードを始めようとした理由を問うと皆口を揃えて言うのは暇だからでした。暇という理由だけではスケートボードというマイナーな遊びには着地しないのでさらに深掘りするとYouTubeというワードがよく出てきました。最近はスケート系ユーチューバー?が登場しスケートボードにゆかりのない人もYouTubeを通してスケートボードという遊びを認知されるようになったようです。ここ最近でスケートボードを始めた人は一番最初に憧れるスケーターがプロスケーターよりYouTuberの方が多いというのも時代の流れを感じますね。
それともう一つはファッションの影響も強いみたいです。ディラン・リーダーを筆頭としたスリムパンツの時代から90年代に流行ったファットパンツの時代に一周。家に遊びに来ては洋服を強奪していく僕の従妹が急にシュプリームを求めて来るようになったりスケーターのみならず一般層も俗に言うスケートブランドに興味が沸いてるみたいです。
今まではスケートボードを初めた多くの人が挫折しスケートボードの真の面白さに触れる前に辞めてしまい、お店に2枚目の板を買いに来る方は少なかった。ですがその流れも変わりつつあるようです。まず成長の速度が異様に早い事。この前スケートボードを買った人がもうセットコーンを飛べたりフリップが出来たり一枚目の板でそこまでおぼえられましたっけ?自分はオーリーでヒーヒー言ってました。そこには一緒にスケートボードをする仲間が最初からいたりまたまたYouTubeの存在が大きいようです。僕の時代にもYouTubeはありましたが日本語で教えてくれているHow Toは少なく動きを何度も見て研究していました。ですが今は素晴らしくわかりやすいHow Toがいくつも上がっていますので上達の速さもうなずけます。
さらにそのブームの背中を押すように日本全国に大規模なスケートパークがいくつか建設されとうとう日本のスケート環境もかなり整ってきたのではないかと思います。ここからさらに人気は加速度を増し誰しもが一度はスケートボードに乗ったことがある。なんて日も来るのかもしれませんね。
吉武 輝(ヨシタケ アキラ)プロフィール
instant skateboardshop販売員