夏真っ盛りな日々が続いていますね!私はビキニで水を全身で感じながら波乗りが出来る、この時期が大好きです!!!日焼けには要注意ですけどね、、、。
夏が好きすぎて冒頭から夏の海について書きましたが、今回は夏の海のことではなく、試合について書こうと思います。
ボディーボードにも、サーフィンやロングボード同様に試合があります。NSA(日本サーフィン連盟)の試合では、サーフィン・ロングボードとともにボディーボードの試合も行っているので、見たことある方もいるかもしれません。
プロになるとJPSA(日本プロサーフィン連盟)とは別にJPBA(日本プロボディボード連盟)という団体になるため、プロのボディーボードの大会は単独で行っています。
JPBAでは、年間に5~6戦の大会が開催されます。今年は千葉(夷隅)、湘南、愛知、種子島、千葉(鴨川)、新島が予定されています。現在はこのような状況なので延期が続いており、今年はまだ1戦も開催されていません。試合好きな私としては早く開催してほしいですが、現状を考えるとまだ難しそうですね。
試合の仕方や採点方法は、サーフィンと変わりません。ですのでサーフィンの試合方法を知っている方は同じように見て頂ければと思います。
全く知らない方にも知ってほしいので、基本的なルールからお話します。まず、試合はトーナメント方式です。大体1試合4人で戦い、上位2人が次のラウンドに進みます。決勝も4人で行うことがほとんどです。順位を決めるものは1位から3位を決めるものが多い世の中ですが、ボディーボードでは1位から4位が表彰台に上がります。そのため、よくある1位から3位までに高さの変化がついた台は、表彰式で使用しません。左から1位、2位、3位、4位という順に並んで表彰を受けます。私は特に違和感なく感じていましたが、4位までが讃えられるのはめずらしいかもしれないですね。
試合時間は1試合15分が基本です。海の状態や上の方のラウンドになると、各選手の最大限のパフォーマンスがより発揮出来るように、20分や30分で行うこともあります。前の試合が残り3分になったところで、試合中の選手の邪魔をしないよう、横から沖へとゲッティングアウトをして待機します。前の試合が終わり、ジャッジの集計が終わったら、自分の試合のスタートです。
試合時間はホーンで伝えられるとともに、旗でも伝えられます。青だと試合中、黄色が残り3分、赤が試合終了です。風向きや天気、岸と沖の距離等で、ホーンが聞こえないこともあるので、音と視覚の両方で試合時間を確認します。
採点方法は1ライドにつき10点満点で採点され、良い点数2つの合計点数で競います。10点の配分は細かく決まってはいませんが、波のセレクトやスピード感、流れに乗っているか、技の難易度や質などを考慮して点数がつけられます。1試合で乗れる最大の本数が決まっているため、波を選ぶことを重要になります。最大本数は大体8本です。
どの選手がどこにいるのかも分からなくなりやすいです。選手には事前に色分けがされます。試合前にその色のゼッケンを着用して試合を行うので、それを判断材料にして下さい。
このような基本ルールで行います。この基本ルールを知らずに試合観戦をしてしまうと、今は試合中なのか違うのかも分からないですし、各選手の順位の違いが全く分からなくなってしまうので、なんとなく頭に入れてから試合観戦をしてみて下さい。
試合は波の運も大きいので、思ってた波が来なかったり、ラッキーな状況が訪れたり、ライディングの実力が全てではないのがボディーボードの世界です。これが難しくもあり、楽しくもある最高にハマっていくポイントです。実際に参加することがもちろんオススメですが、観戦するだけでも十分に楽しめるスポーツです。
今回のコラムで、皆さんにどれだけボディーボードの魅力を伝えられたでしょうか。たくさんの技があり、たくさんの楽しみ方があるスポーツです。皆さんに少しでもこの魅力が伝わり、観戦者人口、競技人口が増えてくれればと思います。分からないことはボディーボーダーに聞けば、誰でも答えてくれます。始め方、楽しみ方、観戦の仕方、技の仕方、試合出方、試合の仕方、、、。誰でも最初は分からず、不安です。勇気を出して、一緒に楽しみましょう!!!
長いこと読んでくださり、ありがとうございました!
片山千夏プロフィール
1991年、千葉県にあるサーフショップ、OCEANZONEの長女として産まれる
20歳から本格的にボディーボードを始める
2016年にはNSA年間グランドチャンピオンを獲得し、翌年にはプロ資格を取得
2020年にはBe-Zel bodyboarders teamを結成し、ボディーボード普及活動にも力を入れている
プロボディーボーダーの他に理学療法士の資格を持ち、病院でリハビリの仕事にも従事している