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コラム

亀岡祐一『第4回 成長』

2018/09/19 tag: 亀岡祐一

長年スケーターや関係者が目標にしてきた事に、スケートボードで食べていくというテーマがある。
80年代のクリスチャンホソイが年収1億というのを聞いて驚いたのを今でも覚えている。あれだけのカリスマ性を持ったスケーターも少ないが、それでも世代毎にそういうカリスマは現れた。 VALLELY、HENSLEY、SLB、JASON LEE、MARIANO、HENRY、CAREEM、CARROLL、HOWARD、HUF、HEATH、JAMIE、MUSKA、ROWLEY、BAM、DILL、KALIS、最近ならP-RODやNYJAH、GUSTAVO辺りだろうか。日本ならT19のメンバーやNEW TYPEのジュンやシン、トオル、リーだったり、身近だとUNOWNの仁、KUKUNOCHIの漆間らだろうか。 

通常スケートでお金を貰うとしたら、自分のシグニチャーモデルを売ってそのマージンを貰うか、契約金もしくはサラリーを貰うかになってくる。 

シグニチャーモデルといえば板とシューズ。今はどうか確認してないが、ひと昔前の情報だとデッキ1枚につき$2という話を聞いた事がある。¥200程度。1000枚売れて¥200,000程度だから、毎月1000枚売れればまぁ食べていけなくはない。

kameoka photo

以前TERRAFIRMA FORCEという国内ブランド(T19の兄弟ブランド)でモデルを出させて貰った事があるけれど、作る時は流通具合をみても100枚単位程度。どの国内ブランドも同じ程度だったので、それがアメリカと同じ条件で1ヶ月で完売したとしても¥20,000。残念ながら生活するのは無理。
じゃあシューズは?というと$3とか$5とか聞くのでデッキよりも割は良いかもですが、それを作るのがまず大変。日本ではちょっとまだ難しいかもしれない。
ではスケーターがスケートボードで食べていくにはどうしたらいいか? 

一部のスケーターはスポンサーとの契約で月単位で給料を貰えてる。多く貰えないスケーターは複数から貰う事で補ったり、スポンサーの仕事を手伝いながら給料を貰ってる人もいる。
ショップで働いたり自分でショップやったり、アパレルやったりブランドやったり色々な人がいると思う。最近だと自分の様にレッスンする事によって報酬を得ているスケーターも増えてきている。スケートボードの専門学校や高校が出来た事によってまたそっちの方向も広がるはずだ。 

kameoka photo

自分もスケートボードで食べていきたい!と決めたのが15歳の時で、そこからずっと業界に絡んでいる。そんなだから俺は思う。例えプロとしてじゃなくても、スケートボードで稼いで生業としていけたならそれは「スケートボードで食べている」と言えるんじゃないかな、と。
今俺は柔道整復師の資格を取りに学校へ通っている。スケーターの身体のケアを、スケートが解る人間がした方が良いだろう、と。スケーターだけで生活が成り立つようになるのも面白いと思うんだ。 

オリンピックが決まったスケートボード。それにより広がった環境により、スケーターが活躍出来る余地もきっと出来てくるだろう。そうしたら食べていけるスケーターも増えてくるだろうし、スケーターの地位も上がると思う。上がらなくていいという人もいるだろうけど、俺は上がって欲しい。
大きな企業がお抱えスケートチーム持ってるとか、おかしい気もするけどありそうな予感もする。
どうなるかは正直読めないけど、環境が変化していく事は明らか。それに対応してスケートライフを楽しんでしていけたらいいんじゃないかと思う。 

スケートしてる時は環境もオリンピックも関係ないのだから、変化に対して目くじら立てる必要もないだろう。

kameoka photo

つまらない事もくだらない事もプッシュしてオーリーしてれば忘れるよきっと。結果それでいいんだと思う。
楽にいきましょう。

 

亀岡祐一プロフィール
1973年生まれの横須賀出身在住うみかぜ公園率80%のスケートボードインストラクター。
ダブルフェイス代表。夢は大きく歩みは遅く。学ぶ事教える事が楽しくて仕方ない年配スケーター。

 

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