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コラム

松井英子『第4回 松井英子のROAD TO HOLY BOWLEY 2017』

2018/08/01 tag: 松井英子

早いものでラスト、4回目です。よろしくお願いします!
今回は昨年の春にインビテーションをいただいたありがたいイベント、カナダのバンフで行われた「HOLY BOWLEY」について。どこかに出したい、って思ってたけど、出せなかった私の体験をこちらのインタースタイルコラムで語ります。

2017年4月。
突如やってきたチャンス。
日本発の世界イベントであるHOLY BOWLEYは2度の日本からアメリカへ。
そして2017年はカナダのバンフにあるSunshine Villeageへ場所を移しました。
このイベントは毎回開催場所が変わっています。
聖なるボウルを滑るイベント、それがHOLY BOWLEY。
こんなチャンスはもうないかもしれない!てことで無理しても行くことを決めました。(結構無理した)

 

HOLY BOWLEYの開催は1週間。
月曜日から金曜日まではインビテーションライダーのみ滑走が許され、さまざまなプロダクションやメーカーが撮影に集中します。
土曜日はローカルも滑れるようになり、日曜日は誰でも滑れる、っていうのがイベントの概要。
様々なボウル地形があり、それぞれ自由なラインどりで遊ぶ、創造することが必要となるスノーボード。
楽しいラインを見つけて滑る、とてもシンプルなこと。

matsui eiko photo

イベントのインビテーションライダーはとても豪華でした。
周りを見渡せばトップライダーしかいない。
なんて素晴らしい環境で滑れるんだ!
女性トップライダーのジェイミー・アンダーソン、マリー・フランス・ロイ、リアン・ペロシと尊敬するライダーたちと一緒に滑れたことは本当に感激でしたね。
特にマリーは私が初めて見たスノーボードDVDでめちゃめちゃかっこいい!と尊敬していた方なので本当に嬉しかったですよ。

HOLY BOWLEYはいろんなことが刺激で楽しい!
でもその中でトップライダーの中で目立つことの難しさも現実として突きつけられることも。
自分がまだまだだと実感させられることも成長するためには必要で、やはり海外に来てよかったな、といつも思うのです。(国内でも感じられるけどまた空気が違うんですよ)

イベント開催中は天候が悪くて撮影に向くチャンスはほんの少し。
フラットライトと向こうでは言うんだけど、光の加減で雪面の凹凸が見えないことが多くて。
視界不良の時はみんなでウェイティング。
雲の動きを見ながらチャンスを狙ってその瞬間、瞬間を残す。
海外のライダーは遠慮なんてしない。
自分が最優先。
自分がいい映像を残すことにハングリーなのです。
めっちゃ大事なこと再確認!

そんで、私のRoad to HOLY BOWLEYはいろんな人に感謝する旅でした。
HOLY BOWLEYに一緒に同行する人を見つけられず一人での参加を決定。
でも一人だったからこそたくさんの出会いがあって結果よかったのかな。

バンクーバーに到着して、友達にお世話になって、街中でウエア着てたまま、ボード持って電車とシーバス使ってグラウス・マウンテンに滑りに行けた!そのナイターは雨の後だったから空気中のチリも全て落ちて、すごく綺麗な夜景だったし。

matsui eiko photo

ケロウナいいよ!て教えてもらったので、グレイハウンド(カナダの高速バス)で移動して、バックパッカーに泊まって。たまたま同室になった方にBIG WHITEがまだ滑れるし、明日ならシャトルバスも出ると教えてもらって、急遽滑り行くことにして!

初めてのゲレンデ、ワクワクやった!リフトで一緒になった人から情報もらって、とても良い時間でした。
ケロウナでは現地の観光と、スケートパークに滑りに行って、財布落として凹んでたらバス出発時間ギリギリに警察に届いてたという奇跡が起きることも!

そしてまたまたグレイハウンドに乗り込んでHoly Bowley開催地のバンフに向かって。
夜中3時過ぎにバスを降りて、夜中の街をゴロゴロとボードバック引きずって歩く。24時間OKって書いてたのにバックパッカー行ったら掃除するからロビーは今使えない、とか言われて夜中のバンフの街を再度彷徨って、風邪を引く。
孤独感と日本人ロスしていたところにデスレーベルクルーが日本からバンフに到着!
まさかの隣の宿で「一人でかわいそうだし」とかまってもらえた。
あの日のビールは本当に美味しかった!
とんちゃん、たっちゃん、PJには感謝しかない!

イベントが始まれば知ってる顔も集まる。
水上クルーもいて、北海道のクルーもいて、思ったより日本人もいてなんだかホッとした。
ホッとしたのも束の間、もうあとは滑ることに必死だったけど!

限りある時間で何かを残す。
天気やコンディションを考えて魅せるポイントを考えたり、視界が悪いから一つのセクションをハイクアップしたり、どのライダーもハングリーでした。
だからこそ燃えるってわけで。
クリエイティブさが必要なセクションをどのラインが自分らしくて面白いのか、探る探る。
んで自分を出し切ってセッション終わりには自分たちが遊んだパークを整備して明日もっと楽しく滑れるようにキープする。
それがHOLY BOWLEY。

私もマイシェイパーのD-MOSという折りたたみシェイパーを持ち込み整備!
MINAKAMI VIBESも掘って滑りたくて購入を決意。
除雪もできるし、キッカーも作れるし、持ち運びもクールだし、雪で遊ぶ人には必需品でしょ!

とあっという間に過ぎていく。
夜は夜で聖なるボーリング(HOLY BOWLING)やKARAOKEなど、ライダー同士の交流の場所がありました。
夜イベントでは飲み友達がPJやDave Cashenだったり、Jamie Lynnと話す機会があったり、日本ではなかなか会うことが難しいメンツだったので面白かったです。PJもDaveもたどたどしい私の英語に嫌な顔せず付き合ってくれたのは本当にありがたかった!

豊間とケンジ君とのディナーも色々とリフレッシュで良かったな!笑
今思えばいい思い出しかないです!

と昼も夜もきっちり遊んで楽しんだのでした。
本当にありがとう、充実でした。

フィルマーもフォトグラファーも専属がいない中で写真や動画を残すことはとても難しいことだったんですが、優しい北海道の渡辺淳一郎さんがありがたいことにカメラを向けてくれたのです。
これは天候不良で小さなセクションをいろんなライダーがそれぞれのスタイルを探しながらひたすらハイクアップし、残した1枚。

matsui eiko photo
Photo/Junichiro Watanabe

淳さん、撮影していただきありがとうございました!
こうやって形に残ることは本当に嬉しくてありがたいことです。
バンフに行ったことで普段一緒に滑ることのできないNISEKO DOWNCHILLクルーの方とも滑れて光栄でした。
ありがとうございます。

と、まあ、海外でもどこでもいつもの場所より外に出ることで新しく人と人が繋がって、新しくなくてもまた縁が深くなって、人生面白い方向に動いていくようです。

今記事を書きながらアメリカにいてます。(記事が出る頃には日本ですが)
オレゴンはMt.Hoodです。
ハイカスケードキャンプに参加しています。

 matsui eiko photo

この冬から峰の原でハイカスケードジャパンが復活することに関連して、私の大好きなサマースノーボーディングに関わらせていただきました。
冬のパウダーも好きだし、春や夏のスノーボードも好きなんです。
何よりMt.Hoodの刺激はたまらない。
素晴らしいライダー達と滑走できることに幸せを感じます。
この夏のスノーボードについては、私のブログ「スノーボードライフ」にて続きをつづっていきますので読んでいただけると嬉しいです。

 matsui eiko photo

これにて4回にわたるインタースタイルコラムを終え、次にバトンを渡します!
次書いてもらうライダーは年下ながらも尊敬しているとても素敵な女性です。
お楽しみにしてください!

お付き合いいただきありがとうございました!

 

松井 英子(EIKO MATSUI)プロフィール
1983年5月24日 大阪生まれ大阪育ち
23歳でスノーボードにはまり、脱公務員。24歳から10年、雪山篭りする。
「一生スノーボードしてたい」と34歳で大阪から群馬の沼田に移住、結婚。
夏は看護師、冬はスノーボーダー。フットワークは軽めで各地に出没。27歳でライダーとなる遅咲きライダー。
スポンサー/AIRBLASTER,RIDE SNOWBOARS,DORCUS TOP BREEDING SYSTEM,CG Habitats,KM4K,湯沢沙羅,ARCADE BELTS.SANDBOX,39Factory,ポキポキ堂,Bluer,iS OLLiES
スノーボードライフ fun-snowboard.com
Instagram:@eiko5eiko 
Twitter:@active5eiko

 

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