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COLUMN |
SURF COLUMN 2014/10/15 |
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『Day Tripper』
これまで業界関係者の方がほとんどですが、いわゆる一般surferの海とのかかわり方、週末待っている“感動と出会い”について私なりに綴ってゆきたいと思う。どうぞお付き合いのほど…
都会で働く者にとって週末自然の中で過ごすのはとても心地よいことだ。人である前に動物としての感性、五感を取り戻す事ができる場所。それは海、山どちらでも構わない、好きな方をチョイスすればよいだろう。モニターのWindowsから見えるバーチャルな景色とは全く異なる広い世界が待っている。
たとえたった1日の週末であってもsurferにとってそれは旅である。競技志向の人は単なるスポーツとして波乗りをしているかも知れない。でも海の近くに住んでいる人とは違い、都会から海への移動はそれなりにかかるものだ。波乗りをやめてしまった友人に「よく毎週海に行けるね?!」と言われるが、行き帰りの過程も含め旅だと決めつけてしまえばこれほど楽しいものは無い。
歳をとると友人であっても待ち合わせして一緒に行くのが億劫になる事もしばしば。いつも行くポイントであればお馴染みのメンバーにも会えるのだから、独りで自分のペースを守り我儘に楽しむ事が重要。そうすれば自己を思いっきり解放できて最高だ。
旅の目的地、海のそばに部屋を借りる、別宅を建ててしまうという手もあるが、コンディションの一定しない変化著しい波、良い条件を求めるのであれば、移動式住居が必要となってくる。キャンピングカーを買ってしまえば話は早いが実際にはなかなかそうもいかない。それなりの装備、改造をチョットずつ行っていくのも楽しい。一番重要なのは熟睡出来るスペースだろう。最近は一般の人達にも広まっている車中泊だが、前の晩からオイルフェイス、朝一狙いの我々surferは大昔から実践してきたことだけれど…
私の野宿、キャンプ好きはボーイスカウトでスタートし、自転車やバイクで更に楽しんできた経験からで、現在自身のSurf Camp Styleの基礎になっている。そんなキャンプを楽しむ為の道具についてもふれてみたい。
きちんとフラットでユックリ休めるベッドを手に入れると病みつきになる。現在僕はポップアップルーフベッドを持つキャンパーを愛車にしているが、一番最初の移動式住居はコンパクト3ドアハッチバック2代目CIVICだった。その小ささゆえ満足に寝る為にはそれなりの工夫が必要だった。布団一式を敷き詰めるには助手席&リアを取っ払う必要があった。そんなお粗末なクルマで四国行脚をしたこともあるが、やってみるとソロテントの様な潔さ、フィット感がありとても魅力的な相棒だった。
プライバシーを守るため窓にフィルム、更にカーテンが有ると家と同じく外を全く気にすることなくノビノビする事が出来る。クルマのルームランプはバッテリー上がりにつながるので乾電池式のランタンを揃えるといい。今は明るく、省電力なLEDのリーズナブルな良いものが沢山出ている。そして日が暮れてからプシュッ!とヤルにはやはりクーラーボックス。ワンセグTV等は携帯でも観る事が出来るし、好きな本やiPadを持ちこんで楽しむのも良し。こうして自分なりに造り上げてゆく前泊、海上がりに和めるワローンの存在はとてもありがたいものになる。
狭い日本は田舎でも少し走るとコンビニが存在するし、トイレに困る事もあまりないだろう。
昼間明るさに満ちた海も日が沈み真っ暗な夜になると結構寂しい。最初は誰でも落ち着かず持て余すと思う。でもそうした自分と向き合う時間はとても大切な事だと思うな。都会からわずか2~3時間で、すこ~し緊張する自然を実感するはずだ。このちょっとしたドキドキ感はいつも新鮮に思う。
週末を我儘に暮らすには家族の理解が重要。結婚する時の妻との約束、いや契約かな?surferである僕に死ぬまで週末は好きにやらせてくれ!って…ホント勝手な話だよな。でもこれって真面目に大切な事だと今になって真剣に思う。
皆さんよい週末を
Have a nice trip!
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