『波乗り+αな生き方-ARTとの出会い-』
小学生の頃絵のコンクールで何度か賞をもらったこともあり、
小さい頃から絵を描くのが好きでよくテストの裏や教科書に落書きしていたのを覚えている。
絵描きになりたいと思っていた頃もあったが、その後本格的に絵の勉強をする事はなかった。
そんな僕が再び絵を描きだしたきっかけは、タレント長谷川理恵さんとの出会いだった。
サーフィンを通じて初めて理恵さんと会ったのは伊豆白浜だった、
ちょうどその頃雑誌SURF1でのコラム連載が決まっていた理恵さんは、
たまたま絵が趣味だと話していた僕にコラムの挿絵を描いてみないかと誘ってくれた。
たいしたセンスもノウハウもなく、
普通なら人様の前に出すなど恐れ多いと丁重にお断りするところだと思うが、
その時なぜか僕は迷いなくハイと二つ返事で答え、その翌月から本当に挿絵を担当することになった。
それから約2年、今も月に1度掲載してもらっているが、
案の定、前述したとおり人様の前に出せないような作品もあった、
逆に自分でもなかなかと思える作品もあったし、
描き続けている限りは多少なりとも上達しているように思う。
同時に難しさもわかってきてスランプに陥る事もあるが、
だからこそそれを乗り越えた時の嬉しさが更に倍増する。
音楽や波乗りにもどこか通じている。
そんなこんなで絵を描いていると、自然と他の人が描いた作品にも自然と目が留まるようになる。
岡本太郎や山下清など日本を代表する芸術家の本なども読むようになったし、
絵だけではなく芸術全般に興味を持ち始めた。
中でも、特にグリーンルームなどのエキシビジョンでは
サーフィン好きなアーティスト達の作品が多く展示されているので、
今まで以上に一つ一つの作品をじっくり見るようになった。
そうこうしてARTに興味を持ち始めてまもない頃、
バンドのLive出演を依頼されて訪れた神戸の知人のショップのパーティーで
Tomio君という絵描きサーファーと出会った。
彼は美大出身で、最近若者の間でカリスマとなっている高橋歩さんらの活動にも
絵描きとして参加しており、実力経験供に立派なアーティストだった。
そして彼はサーフィンという世界に惹かれ始めていた、深い話をするまでに時間はかからなかった。
(現在はサーフィンワールドにて月1でTTLという詩と絵のコーナーを二人で担当させてもらっている。)
Tomio君との話で、前回話した地元生見ビーチでのイベントにARTギャラリーを設けることになり、
ここでも湘南のカメラマンU-skEさんYogeさん、
また父親の旧友である横山泰輔さんら、
多くのサーフアーティスト達に協力して頂いている。
また、サーフィンに縁がなかった地元住民の中にも、
絵や写真を見ようとビーチにやって来てくれる人たちが少しずつだが増え始めた。
そしてそこで出会った人から
地元で行われている陶芸家の先生や水墨画の先生の体験教室などを教えてもらい、
今まで知らなかった地域の活動に僕の方からも積極的に参加し始めるようになった。
こうしてARTとの出会いもまた、自身の目を内に外に深く世界を見させるきっかけのひとつとなり、
今後新たな世界や人との出会いを生み出すものとして自分の中に根付き始めている。
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