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COLUMN |
SURF COLUMN 2009/7/15 |
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三浦安間(49film)
写真家、1978年生まれ。鎌倉をこよなく愛す地域密着型カメラマン。
サーファーのポートレイトを始めファッション、広告、エディトリアル、CDジャケットなど様々な分野で活動中。
鎌倉ふらふらしているので見かけたら声かけてください!お願いします!> |
1回目 |
2009/7/1 |
『ほーむ』 |
2回目 |
2009/7/15 |
『なみ』 |
3回目 |
2009/8/5 |
『しゃしん』 |
4回目 |
2009/8/19 |
『これから』 |
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『なみ』
最高の波ってどんな波だろう・・・
グリグリにほれた6-8ft!
正直無理です。
誰かが言っていたのですが、
頭の中で描いていた理想の波、それがカブネだったからそれ以来カブネに通っているって。
自分の場合、ショートボードなら頭くらいでチューブになってアクションもできて、
簡単に沖に出れる(ここ重要)ビーチブレイク。
ロングボードなら腰から胸くらいの、長くのんびりした波が理想の波です。
ただ自然が相手なのでなかなか理想の波には出会う事ができないけど、
それでも15年波乗りしていて、忘れられない波があります。
サーフィンを初めてまだ1、2年くらいの頃。
台風が直撃して風もうねりも半端じゃなくて、学校も当然休み。
雨もひどいし、とても外にも出られない状況だったので家でモジモジしていました。
何度も風と海を確認しにいったのですが、なかなか収まらず今日はダメかなって思っていた午前11時頃、
急に雨が上がり風も北に、あわてて海を見に行ったら、
まだかなりちょっとジャンクでサイズも大きすぎて、由比ケ浜はサーフィン不可。
とりあえず見学だけでもと思い、
稲村のお店に電話してみると関野光延さんがでて
「聡が大崎行くって。安間も行けば。」
「マジすか!見にいきます!」
「何言ってんの。お前。板もってけよ。」
「はい!板もって行きます!」
当時まだテイクオフしてチョットバックができるかできないかの実力。
でも何も考えず言われた通り、母親の目を盗んで一路大崎へ。
着くとサイズは4-5ftくらいでパーフェクトな波。
リーフブレイクだったのでとりあえず行ってみようと思い沖に出てみると、
雑誌でしか見た事ないような波が割れていて、ピークには聡さん一人。
もの凄いボトムターンからストールしてチューブへ。
出てくると鬼のようなリッピング。カットバック。
生まれて初めてチューブライディングを見たのもこの時だったと思います。
口もあんぐり開いたままで閉じられませんでした。
聡さんが沖に戻ってきた時、ちょうどセットが奥から。
よしよし。もうちょい左に動けば食らわないな。聡さん次はどんな技やるのかな。とコソコソ左に動こうとしていると、
聡さんが「安間!GO!」
GOって・・・竜君のお兄ちゃんじゃないし。行けってことか。行きます。
板返してパドルしてテイクオフ。
当然こんな波でやった事もないし、頭から真っ逆さま。
もみくちゃにされて死にそうになって出てくると、次の波で聡さんはまたチューブに。
何とか小さめの波を選んで何本か乗れた頃、次から次へと人がきて、もの凄いセッションになりました。
大崎と言えば泰介さんたちローカルを始め、プロもたくさん来ていたし、
完全に乗る波もなくなり、初心者には危険な波だったので、
初心者が混じって危ないと悟られないよう肩のところでずっとみんなの乗るのを見ていました。
たぶん2,30分のセッションだったけど、誰もいない大崎、パーフェクトな波、忘れられないセッションでした。
当時は波情報なんてなかったし(もしかしたらダイヤルQ2だったかも)
風なども天気図で予想するしかない時代だったからこそあり得たセッションだったのかもしれないし、
初心者の頃に出会ったのも残念だけど運命・・・
一生かけても二度と出会えない波と時間かもしれないけど、また会える事を祈って・・・
みなさんは忘れられない波ありますか?
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