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COLUMN |
SURF COLUMN 2008/5/21 |
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『ださいサーファーが多過ぎる』
未だにくわえタバコをして海に来るサーファーもいる。
カップルで仲良くタバコを砂浜に差し込んでいくサーファーもいる。
そんなサーファーは、サーファーではない。
サーファーはもっとカッコよい存在であって欲しい。オーストラリアでは、サーフィンは国技でもあるし、サーファーであることで尊敬されたりもする。しかし、日本ときたらそんな尊敬の念などこれっぽちも感じない。つまりは、世間一般にはそう思われていないからだ。
じゃあ、カッコよいサーファーって何だ?
そんな疑問を持ち始めたのが、僕が24歳のころ。今からちょうど6年前だ。もちろん、プロサーファーはカッコ良くみえたけど、僕の目にはそんなにキラキラとは光っていなかった。で、僕が考えたカッコよいサーファーとは“さり気なく、海にゴミが落ちていたら拾っているサーファー”であった。そして、それをコツコツと継続しているサーファーであった。
だから、僕はあの日からそんなサーファーを目指した。当たり前のことをさらっとこなすサーファーになりたかった。しかし、そんなサーファーになってもその後で問題が生じた。それは、自己満足から抜け出すこと。マスターペーションで「あ~俺はこれでサーファーだぜ!」って言っていては、まだまだだということ。どういうことかというと、個人レベルで片付けられないのが、今の日本のゴミ問題!自分1人が動いたところで、拾えるゴミはたかが知れていたし、翌日、その場所へ行くと、そこにはゴミの山・・・なんていうこともしょっちゅうあった。正直、幻滅もしたし、悲しくもなった。で、気が付いた。この問題は根が深い・・・と。だから、マスターペーションから抜け出さないと、本物のサーファーにはなれないって思った。要は、今のゴミの現状を1人でも多くの人に伝え、もっと多くの人に協力してもらう必要があった。僕は日本を脱出することを決心した。
別に日本から逃げた訳じゃない。外から日本を見てみたい、他の国のサーファーと接してみたい。そう思ったからだ。
サーフィンが盛んな国では、どんなサーファーがどんなやり方で海を守っているのか?そんなことを僕は自分の目で見て、そして実感したかった。だから、僕はバックパックにノートパソコンとデジカメとウェットスーツ、そしてタオルに着替えをもって、2002年の春に1人日本を脱出した。所持金は70万円。行きたい国がアメリカだったので、5年間分の学生ビザを取って、日本を脱出した。この時、25歳。
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