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snow columnSNOW COLUMN 2016/6/15

 

加藤健次
1980年生まれ、横浜ネイティブ。B型。乙女座。通訳&翻訳家。身長180センチを超えるヒゲでロン毛な様相のため、1キロ先からでも容易に発見できる。未だ職務質問をされた経験ナシ。20代を始めから終わりまでアメリカはワシントン州でディープに過ごし、ノースウェストのつけ汁にドップリと漬かる。そのつけ汁を今度は白馬という日本のノースウェストで逆に絞り出しながらノンビリと暮らしている。
1回目 2016/6/15 『あの人って何者なの?』
2回目 2016/7/6 『アナドレナイアナログ』
3回目 2016/7/20 『Happy New Season』
4回目 2016/8/3 『Snowboard Connection』

『あの人って何者なの?』


最近はスノーボード関係のメディアで活躍中の」と
前回のコラムでJTさんからガッツリとハードルを上げられバトンを受け継いだ加藤健次です。

第一回目からこんな事言うのもなんですが、
せっかくなんで最終回では
「えー!もう終わっちゃうのー!?」
なんて悲鳴が聞こえるぐらいの事を書いていきたいですね。

さて、この加藤健次という男ですが、知ってる人は多分少数で、かなりニッチな存在でしょう。
むしろ「誰やねん!?」って思う人の方がほとんどだと思います。
ある程度の有名人であれば
木村太郎バリにいきなり好きな事を書き始めちゃってもいいのでしょうが、そうもいきません。
でも上の枠の中にザックリと自己紹介がかかれているので、
もしもっと深く掘り下げてツッコミたいっていう方が居れば、
いつかのタイミングで酒でも飲みながら話しましょう。

「あの人って何者なの?」

このセリフ、よく聞きますね。
妙にミステリアスな人、明らかに怪しい人、いますね。
で、いつの間にか俺もそのカテゴリーに入ってしまったみたいです。
直接「何者なんですか?」なんて事も言われたりします。
ところがこのフレーズを言われると意外とキモチいいんですよ。
自分はM系ではありませんが、絵夢のチキンカツ定食は大好きです。
それはいいとして、もしも俺がメーカーや代理店で働いているなら
「〇〇スノーボードの営業の・・・」なんて説明ができるのですが、
なかなか自分が何者なのかを知ってもらうのって難しいもんです。
それでも、意外とやっていけちゃうこの雪山民族の集まり。
スノーボードしてて良かったってシンプルに思えますね。

でも一応俺が何をしている人なのかを少し話しておきましょう。
ここ2,3年は本格的に翻訳の仕事をしています。
日本語を英語に、英語を日本語に。
雑誌やカタログ、DVDの字幕をつくったり、海外ライダーのインタビュー等もしています。
これがかなり面白いんです。
「コイツが日本語しゃべったら、どんな感じで話すんだろう?」って想像しながら、
スノーボーダー達に伝わりやすい言葉で、
そして語り手や書き手のキャラクターを壊さないように翻訳しています。
Google翻訳でも事は足りるかもしれませんが、
このカルチャーとノリを理解しているコンピューターなんて存在しないはず。
ブランドのカッコ良さも、ストーリーや開発秘話なんかをしっかりとユーザーに知ってもらって
初めてそのブランドの良さが伝わるんだと思ってます。

この翻訳という仕事は結構地味なんですが、イイ事が多いんですよ。
特に海外ライダーに依頼したストーリーが本人から送られてきた時ですね。
メール開いて、添付ファイルダウンロードして、ワクワクしながら読み始めるんです。
そんで「うわー!このストーリー読んでるのって俺が一番最初じゃん!」ってテンション上がるんです。
だからこそ、読む人の為にしっかり日本語にしなきゃって、余計にそう思うんですよね。

これは小さな喜びですが、この仕事の一番の原動力になってくれてます。
もちろん、この原動力のキッカケを与えてくれる
メーカー、代理店、メディア各社の方々には本当に感謝したいです。
タダのスノーボード好きな俺を色々な場で、色々なタイミングで絡めてくれます。
それもこれも、もしかしたらこの言葉から始まった事かもしれません。

「あの人って何者なの?」

ってね。

俺はナニモノでもありません。実はただのスキモノです。



snow column加藤健次
1回目 2016/6/15 『あの人って何者なの?』
2回目 2016/7/6 『アナドレナイアナログ』
3回目 2016/7/20 『Happy New Season』
4回目 2016/8/3 『Snowboard Connection』
 
 
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