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 COLUMN

snow columnSNOW COLUMN 2015/3/4

 

佐藤慎二
35歳/ 新潟県魚沼市出身/ スノーボーダー
ゲレンデから裏山まで気持ち良いラインを求めて日々滑走中。
主な出演DVD:Young Guns Film/ 信越/ 情熱列島/ ゆきめぐり/ 八甲田/ 谷川岳
SPONCER:Gentemstick/ Hein/ Deeluxe/ Willow/ Redi/ Evolg/ Icetune/ IS eye wear
1回目 2015/2/16 『ハーフパイプ』
2回目 2015/3/4 『Young Guns Film』
3回目 2015/3/18 『ターニングポイント』
4回目 2015/4/1 『スノーボードライフ』

『Young Guns Film』

コラム2回目は、ジャンプやジブにハマっていた時に撮影していた
ヤングガンズフィルムについて書いてみたいと思います。
ヤングガンズフィルムというのは2002年に、当時FORUMジャパンチームだったヨネさん(米田博亮)と
パンチ君(Holiday)、それにフィルマー兼エディターのオカケン(Okaken Cinema)が立ち上げた
スノーボードビデオプロダクションです。
3人とも昔、アクシオムに篭っていて知り合いだったこともあり、
立ち上げ当初の撮影から誘われて参加していました。
ヤングガンズの撮影をしていた2002~2007年は自分のスノーボードライフの中ではフリースタイル全盛期。
FORUM、M3、SIMS、RIDEなどのライダーに影響をもろに受けまくり、
KINGPINやMackDawg、Tech9などの海外ビデオを見まくっていた時代。
なのでヤングガンズの撮影もパークやゲレンデで出来るようになったトリックを、
バックカントリーやストリートなどのロケーションの良いところで
いかにスタイルをだせるか、みたいなところにこだわってやっていました。
ここで思い出に残っている撮影の話でも。
撮影2年目の冬、タホに行っていた時。
ノーススターというパークで有名なスキー場のゲレンデと駐車場の間にイカついハンドレールがあった。
それはケビンジョーンズやBJなどがこすっていた、ビデオで見たことがあるハンドレールだった。
滞在中に是非ともやっておきたいスポットだったが、雪もなかったし、
それより何よりリスキーで怖そうだったので、ビビって後回しになっていました。
それで、もうすぐ日本に帰るってなったとき、
ちょうど雪も降って、パンチ君と、あのレールやりに行こう!ってなった。
で、スキー場の営業が終わった時間を見計らって、アプローチを作ったりしていたら、
ノーススターのディガーや従業員がやってきて、
ランディングに雪を撒きだしたり、車のライトを当てたり、準備を手伝い始めた。
さらに、友達に電話してギャラリーまで集まりだして完全に包囲されたみたいになった。
イカついスポットへの恐怖心と緊張感、外人からのプレッシャー。
うわー、まじかーって感じでしたが、もうやるしかないっていう状況。

Rider Punch
結局、2人とも無事にやりたいトリックをメイクできて良かったんですが。
この当時は、ビデオで良いフッテージを残すために
"恐怖心に打ち勝ってトリックをメイクする"ということに快感を覚えて滑っていました。
メイクが先か、怪我が先か。
パンチ君曰く、マゾの世界。


Photo by Hi-see
そんな感じの撮影を楽しみながらがんばっていましたが、
度重なるスラムの結果、慢性的な腰痛や、首を痛めて指先に痺れが残るようになりました。
そして、撮影5年目のある日、狙っていたスポットをメイクしたとき、
ふと、何か達成感みたいなものを感じ、ある思いに気付きました。
この先、今のままのスノーボードをしていても身体がボロボロになっていくだけでいずれ滑れなくなる。。
でも俺はずっとスノーボードをしていきたい!
そんな思いで、ジャンプやジブよりもターンを重視して滑るようになっていきました。
つづく

snow column佐藤慎二
1回目 2015/2/16 『ハーフパイプ』
2回目 2015/3/4 『Young Guns Film』
3回目 2015/3/18 『ターニングポイント』
4回目 2015/4/1 『スノーボードライフ』
 
 
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