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skate columnSNOW COLUMN 2014/9/2

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Photo by Tsutomu Endo
丸山 隼人(bubbles)
1971年新潟生まれ、91年からプロとして活動。
3D地形のスロープデザインを多数手がけ「THE WALL」「GENTEM BOWL SESSION」
などのBOWLイベントを通じて、日本のライディングカルチャーを伝えている。
現在は白馬「HAPPO BANKS」の監修に従事。
夏場は長野県野尻湖、日本海を中心にSUPのツアー、
スクール「LAKE SUP NOJIRIKO」http://slopeplanning.com/sup を開催。
スポンサー：GENTEMSTICK, patagonia, Sal Protection, DOVE WETSUITS,
HESTRA, ZEN NUTRITION, SNOW SHAPAR
1回目 2014/8/27 『自己紹介』
2回目 2014/9/2 『オフ』
3回目 2014/9/17 『とあるBANKSの日』
4回目 2014/10/1 『その先』

『オフ』

9月ともなるとネットを通じた映像や様々なコンテンツで刺激され、気分が雪山に向かい出しますね。
とは言えまだまだ夏の終盤戦、残暑もあります。これからの秋、本格的に冬の準備が始まるまでの間、これからしっかり遊んでいこうと思います。
最近、冬のオフシーズンを過ごす上での遊びであり、体力維持のトレーニング、そして湖の近くに住んでいる環境を活かした仕事としてもSUPでパドルを漕ぐ日々を過ごしています。
SUPとは、Stand up Paddle(Board)の略称、サップと呼びますがそこはみなさんご存知ですよね。
波乗りや川下りが出来て、ダウンウインドという豪快な自然との戯れ方もあり、スプリント・マラソン的アドレナリンが好きな方にはレースも熱いです。のんびりが好きな方には水上クルージングでゆったりする事も出来ます。Yogaやエクササイズのクラスも浸透してきていますね。まさに多様な楽しみ方が出来て、幅広い年齢層、興味、趣向に応えられるのがSUPという感じです。
僕自身は海から始めました。これまたGENTEMSTICK玉井太朗氏による影響で知り、湘南鎌倉の友人に手解きを受けました。
波の無い日に誘ってもらい、ロケーションの綺麗な葉山でデビュー。もちろん最初は余裕をかまして「簡単だね」なんて内心思いながらやってた覚えがありますが、後半は足裏がパキパキになり始め、足が棒みたいになるまでは早かったと思います。それまで水上から見下ろすアングルで魚が見えたりするのを楽しんでいたのですが、いつ落ちてもおかしく無いグラグラ状態で余裕が無くなった時、足下にクラゲの群れを見た時は恐怖でした。
そして翌日に襲ってきた筋肉痛が結構な具合でした。海はべったりの凪、特に激しい運動をした自覚も無かったので正直まさかと思いましたが、普段中々使わないバランスをとる為に使う筋肉が作用したという事、それに気づいた時、これは自分が好きな感じの日常続けられる鍛え方かも。と、一種の閃きみたいな感覚を持った様に思います。地道な反復運動的なトレーニングというのが苦手なので、こういった景色が変わったり、刺激がある環境の中で楽しみながら出来るものが自分には合ってるというのは良く分かってるので。しかも入り方として、波が無くサーフィン出来ない日に海で漕げるという位置付けだったので、優先したい遊びを削らないで出来るというのも魅力でした。
波が多く無いのが日常な日本海側で過ごすには、素晴らしくマッチするのではという確信になった訳です。
今では車にサーフボードとSUPを積んで海に出掛けます。
あまり上手く乗れないサーフィンだけでは楽しめ切れない時間を、SUPがカバーしてくれます。
特に旅に出る時は欠かせない物になっています。波が有る無しに対する選択肢とするのはもちろんですが、移動の際、SUPで漕ぎたいロケーションを見つけるドライブを楽しみ、一緒に漕げる仲間に会いに行ける。
まさにスノーボードのトリップと同じ楽しみ方です。今まで知らなかった海以外の水の世界なのである意味それ以上に今は刺激的かもしれません。
もちろん、自分のレベル、天候の推移、入ってはいけない場所、行ってはダメな状況が多々あります。楽しさと危険が背中合わせである事も変わらない自然の中での遊びです。自己責任だけで無く、連れ合いや第三者に掛かる迷惑や責任もあります。
それらを考えながら少しずつ、たまに大胆に好奇心・探究心を満足させて行く。そしてスキルアップさせてプッシュして行く。
旅は慎重さと大胆な判断のバランスで進んで行くものだと、まぁ自分では勝手に思っています。SUPはそれを今まで以上にそれをさせてくれる存在になってます。
そしてその刺激がこれから迎える次の冬シーズンの動向、そのイメージに繋がると。そう予感しています。
今現在は自分の住むところ、長野県の野尻湖でSUPツアーを運営しています。
冬の活動に似て、そのものの楽しさを伝える現場の仕事です。スノーシーズンのオフを意識して始めたSUPですが、これからオンとオフの考え方が無くなる、それぞれのシーズンが繋がって行くサイクルになって行くかもしれません。
いつかは冬にSUPで出掛けるかもしれないし、両方楽しむ場所を見つけに行くかもしれません。そんな事を一緒に楽しむ仲間が増えたら素晴らしいですね。夏も冬も。


snow column丸山 隼人(bubbles)
1回目 2014/8/27 『自己紹介』
2回目 2014/9/2 『オフ』
3回目 2014/9/17 『とあるBANKSの日』
4回目 2014/10/1 『その先』
 
 
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